第2次マクドナルド内閣に対する野党期とは? わかりやすく解説

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第2次マクドナルド内閣に対する野党期(1929年-1931年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:45 UTC 版)

スタンリー・ボールドウィン」の記事における「第2次マクドナルド内閣に対する野党期(1929年-1931年)」の解説

1929年6月4日労働党政権第2次マクドナルド内閣発足したが、同年10月末にはアメリカ・ウォール街の株式暴落端を発する世界恐慌発生イギリスでも大量失業者発生したマクドナルド内閣失業者救済のために公共事業拡大策を打ち出したが、野党党首ボールドウィンはそれに反対し、失業対策保護貿易しかない主張。この主張はやがて自由党内の保護貿易支持派(特にジョン・サイモン)にも支持広げていった。 労働党政府恐慌有効な手を打ち出せない中、1931年5月にはオーストリアのクレディト・アンシュタルト(英語版)が破産。これをきっかけ金融恐慌イギリス襲い1931年半ばから金と外国為替外国への急激な引き揚げ発生したアメリカフランスからの金融的援助は、緊縮実施条件とされたため、マクドナルド政府緊縮政策に傾いていかざるを得なくなり失業手当カットが行われた。しかし失業深刻化する中での失業手当カット労働党支え労働組合からの激し反発招き労働党内は緊縮派のマクドナルド派と反緊縮派のアーサー・ヘンダーソン派に分裂した。 さらに1930年末から1931年にかけて補欠選挙相次いだが、いずれの選挙でも保守党が票を急増させていた。そのためマクドナルド首相労働党単独政権続け自信をすっかり喪失しており、ヘンダーソン労働党主流派切り捨てて保守党連携する必要があるとの思い強めた下野以来ボールドウィン目指していたのは大連立ではなく保守党による政権だった。彼にはかつてロイド・ジョージ挙国一致内閣潰した経緯もあったので再度挙国一致内閣避けたいという思い強かった。しかし挙国一致内閣前向きなネヴィル・チェンバレン説得され翻意した。8月23日国王ジョージ5世引見され「マクドナルドの下での挙国一致内閣参加し、国に仕え覚悟はあるか」との下問受けたボールドウィンは「現在の危機にあたって国に奉仕するためにどのようなことでも行う用意あります」と奉答している。 8月22日23日閣議は完全に分裂しマクドナルド内閣統一保持できないとして8月24日総辞職同日宮廷ボールドウィンマクドナルドサミュエル(自由党党首)による三党会談もたれた国王仲介によりボールドウィンサミュエルマクドナルド組織する挙国一致内閣参加することを了承したこの際ボールドウィン首相地位要求せず、閣僚についても10人中4人を保守党とするだけで了解した労働党内ではマクドナルド挙国派がヘンダーソンらと袂を分かって挙国一致内閣組織し労働党大連立反対派主流であり、マクドナルドらは事実上除名された形であった)、挙国労働党英語版)と保守党自由党による大連立政権誕生することになった

※この「第2次マクドナルド内閣に対する野党期(1929年-1931年)」の解説は、「スタンリー・ボールドウィン」の解説の一部です。
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