第2号「夢」
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2009年9月、台北市で開催された「漫画千里馬奨」という台北市によるイベントの際、応募作品の審査員として日本から木村直巳、香港から鄺志徳などが招待され、その旅行中に台湾漫画家である朱鴻琦より『友』についての説明が行われた。言語の壁を越えたサイレント方式の作品を出版社などの組織によらず自由に発表する方式が高く評価され、翌年の企画には各国が参加を検討する方針が示された。 また10月23日より開催されたマンガサミット台湾大会でも開会式レセプションで木村直巳より各国参加者への説明が行われ、サミットに参加した各国漫画家の賛同を得て制作の準備に着手した。 2010年1月19日に編集に関する基本事項をまとめた企画書作成され3月19日に内容が修正されたものが正式に採用されている。前回は有志による自主活動であったため編集・翻訳作業に齟齬などの問題が発生したことを反省し、日本及び台湾で実行委員会を組織、また両国の実行委員会を統括する国際業務担当を設置するなど組織化が図られた。 『夢』ではマンガサミットとは完全に無関係な活動となり、12月に東京で開催されるコミックマーケットでの販売を目標に制作が行われることが決定した。また参加国も日本、台湾以外に韓国、中国、香港、マカオ、マレーシア、フィリピンと8の国と地域に拡大した。 また編集作業の中で今回より同人誌の名称を『アジア・マンガ同人誌「AsiaM」』とすることが決定、専用のロゴもデザインされ、表紙には淡江大学教授の馬銘浩による題字が継続して採用されることも決定し、また収益金はアジアの漫画振興のための基金化することが決定するなど、今後の基本方針が確定している。 2010年12月15日、58名による作品を集めた『アジア・マンガ同人誌「AsiaM」~夢~』が完成、12月29日より開催された「コミックマーケット 79」では、商業ブースに設置された国際交流コーナーにおいて3日間にわたって初めて一般向けに販売され(2,000円)、その後も2010年5月5日に開催されたコミティアなどでの販売が行われている。 アジア・マンガ同人誌『AsiaM~夢~』(2011年 第2号)亞洲漫畫大師專刊《AsiaM~夢》参加国・地域数参加漫画家数ページ数発行部数8 58名 448ページ 1,500部 参加漫画家(掲載順)日本 21名 有馬啓太郎・バロン吉元・ビッグ錠・日野日出志・ほしの竜一いわみせいじ・一峰大二・木村直巳・北川玲子・倉田よしみ空路・松田弘也e・村野守美・御茶漬海苔・大石エリー左近士諒・里中満智子・関谷青子・土山しげる・つだゆみ矢口高雄 韓国 6名 金童話・金光星・金秀容・金海京・李素風・卓永昊 中国 3名 洪濤・Ling・王小洋 香港 3名 鄺志徳・袁家宝・曹志豪 マレーシア 9名 張敏卿・Jon Dep・劉怡廷・張家輝・蔡再鴻・李国清・陳紹霖魚得葉・祖安 マカオ 1名 黄天俊 フィリピン 3名 楊懐浜・Engne Perez Jr.・Oliver Castanede 台湾 11名 蔡志忠・董陽孜(書家)・黄俊雄・張放之・陳過・朱鴻琦・徳珍蕭言中・傑利小子・李勉之・紫雷 書誌情報発行 『アジア・マンガ同人誌「AsiaM」』実行委員会(日本代表:木村直巳、台湾代表:朱鴻琦) 制作 『アジア・マンガ同人誌「AsiaM」』台湾実行委員会 総編集 朱鴻琦 責任編集 陳佳士 デザイン 馬孝忠 国際業務 川上聡史
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