端子の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 15:45 UTC 版)
端子は大きくわけて、光デジタル音声端子(オプティカル)・同軸デジタル音声端子(コアキシャル)が、IEC60958 (-3) およびEIAJ RC-5720Bで規格化されている。 転送媒体の違いはあるが、ケーブルを流れるデータは全く同じ形式のデジタルデータである。このため、両者間での変換装置も市販されている。 光デジタル音声端子 ケーブルに光ファイバーを使う。オプティカル(Optical : 光)とも呼ばれる。コネクタには独自のTOS-Link(トスリンク:東芝が開発し提唱した)と呼ばれる角型コネクタと、ヘッドフォン等で一般的なミニプラグと同じ外観の丸型コネクタ(別名「光ミニプラグ」 : シャープが開発した)がある。角型コネクタには差込型の防塵キャップが取り付けられているものもあり、ケーブル接続時に取り除く必要がある。通過する信号はどちらも同じであるため、コネクタが異なる場合は変換アダプター等で対応できる。 丸型コネクタも流れるのは光デジタル信号なので、ヘッドフォン等のミニジャックのアナログ信号との互換性はない。ただし、この端子の物理的な形状はミニジャックと互換性があるためアナログ系統と端子の共用化(排他使用)も可能である。角型コネクタはDVDデッキ・CDプレーヤー・MD・DAT等の据え置き、コンポ型のレコーダー、デスクトップ型PC、ゲーム機などに、また丸型コネクタはポータブルオーディオ機器、ノート型PC等に多く搭載されている。 なお、TOS-Link対応機の黎明期に現れたSONY CDP-R1+DAS-R1では、この端子を2組使用してクロックを同期させてジッターの発生を抑止する機構を採用していたという事実が示す通り、この端子は単体使用ではクロックのジッターの影響を受けやすいという問題がある。この問題を解決するためにST-Linkと呼ばれるアメリカのAT&T社が開発した特殊なコネクタを使用する機器が、一部の高級機に見られる。 同軸デジタル音声端子 ケーブル・端子はアナログ音声端子と同一形状のRCA端子を用いる。コアキシャル(Coaxial : 同軸)とも呼ばれる。 高級オーディオ機器を中心に採用されており、 同軸デジタル音声端子と光デジタル音声端子両方の端子を備えた機器もあるが、個別選択は出来ず両方が同時選択される機種が多い。インピーダンスは最初期のデジタル録音機がアナログビデオデッキを転用してその映像信号記録帯域を利用したという歴史的経緯から、アナログ映像端子と同じ75Ωとなっている。プラグの色はコンシューマー エレクトロニクス アソシエーション (CEA) によりオレンジ色と規格化されているが、以前にはブルーを使用した例もあった。
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