圧着端子の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:41 UTC 版)
裸圧着端子 主に電線を端子盤に接続するために用いられる。丸形(R端子、リングターミナル) 先開形(Y端子) 絶縁被覆付圧着端子 絶縁被覆(スリーブ)付きのものは、短絡防止のため電線の圧着部(胴体部分)が合成樹脂によって覆われている。主に多芯の電線に用いられる。直管形 拡管形 ギボシ端子(Bullet terminal) 電線同士を接続する際に利用される。オスメスが着脱容易なため、カーオーディオをはじめとした各種自動車電装品の接続に利用されていることが多い。接続部はオープンバレル式。 名前の由来はオス端子の形状が擬宝珠に似ているため。 平形接続端子(ファストン端子、Faston terminal) オス(タブ)-メス(レセプタクル)が着脱容易で、電線同士を接続する際に用いられる。タブ側を端子盤に固定するもの(スピーカーのユニットなど)もある。ファストン端子、Faston TterminalはTE Connectivityの登録商標である。 コンタクトピン オープンバレル式 オープンバレル式のコンタクトピンはコネクタハウジングに複数まとめられて、抜き差しする際に用いられる。 圧着接続子 筒形をしており、電線同士を圧着して接続するものである。電線同士の接続で、端子を抜き差しする必要がない場合は、ギボシ端子、平形接続端子より強度に勝るスリーブで圧着する方がよい。裸圧着スリーブ 絶縁被覆付圧着スリーブ エレクトロタップ 樹脂製の接合部品で、フラップ中にある金属部が、挟み込むことで電線の絶縁被膜を押し破り、電線部の被覆をむかずに簡単に接続できる。商品名ではスリーエム ジャパンのスコッチロックなどで商標登録もされている。特に電線の中間部分から分岐接続を行う事が容易にできるため、自動車用の配線部材としてETCやLEDなどアフターマーケット電装品の接続部品として多く使用される。但し、経年劣化や、取付時に配線の太さが適合しないことによる接触不良や断線が起きる場合もあり、不具合の原因となり得るため、エンジンコンピュータや灯火類など重要な部分から各種信号や電源を分岐する場合には注意を要する。特に車外の水が掛かる箇所に十分な防水対策を行わず安易に使用すると、毛細管現象による水の侵入経路となり、車内外のコンピュータや電装品を水没させることがあるほか、異種金属接触腐食によって脆化し、振動等でハーネスが切断されることがある。
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