穂高岳の峰々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 04:16 UTC 版)
山容山名標高(m)三角点等級奥穂高岳からの方角と距離(km)特長 奥穂高岳おくほたかだけ 3,190 0 富士山・北岳に次いで日本で3番目の高さを誇る。長野県と岐阜県の最高峰。穂高神社の主祭神「穂高見神」が降臨した場所とされ、嶺宮が置かれている。南方へ続く稜線には、馬の背、ロバの耳、ジャンダルムなどの難所がある。日本郵便から交通困難地の指定を受けている。 涸沢岳からさわだけ 3,110 三等3,103m 北 0.8 白出のコル(穂高岳山荘)と北穂高岳の間の峰。奥穂高岳に次いで高い。涸沢方面から眺めると涸沢槍と呼ばれる鋭く尖ったピークが目立つ。9月後半頃に涸沢小屋周辺のナナカマドなどが真っ赤に紅葉し、涸沢槍とこの紅葉が撮影ポイントになり、多くの登山者が訪問する。 北穂高岳きたほたかだけ 3,106 北北東 1.5 穂高連峰北端の山。日本有数の岩場である滝谷が西面にある。北峰と南峰の双耳峰で、北峰の山頂直下に北穂高小屋がある。北側に伸びる南岳への稜線は大キレットと呼ばれ、飛騨泣きや長谷川ピークと呼ばれる難所がある。山頂から北東1km程の位置(標高2,500m地点)に、北穂池がある。 前穂高岳まえほたかだけ 3,090 一等 南東 1.4 奥穂高岳と吊り尾根でつながる峰。北東に北尾根が伸び、二峰・三峰・四峰・五峰・五六のコル・六峰・七峰・八峰・最低のコル・屏風のコル・屏風の耳・北尾根の突端の峰を屏風の頭(2,570m)へと鋸歯状の痩せ尾根が続き、その東北面が高度差1,000mの岩壁である屏風岩である。その西面には奥又白方面の岩場がある。 明神岳みょうじんだけ 2,931 南東 2.0 大正時代以前のカミコウチの中心地(神河内=現在名上高地明神)の真上にそびえ、古代からの信仰の山「穂高岳」の尊称。穂高見命のご神体。前穂高岳とは、別の山体で南方に伸びる広い領域、稜線中に多数の岩峰が有る。多くの登攀ルートを持つ。 西穂高岳にしほたかだけ 2,909 三等 南西 2.1 奥穂高岳より南西に伸びる痩せ尾根の先にあるが、前後に岩峰(西穂独標、ピラミッドピーク、間ノ岳、天狗の頭など)が連なっているため、西穂高岳の山頂を特定することが難しい。 間ノ岳あいのだけ 2,909 南西 1.6 西穂高岳と奥穂高岳の間の稜線中にある。西穂高岳と間ノ岳にあるピークは赤石岳と呼ばれている。また間ノ岳と天狗のコルの間には、天狗の頭(2,909m)のピークがある。(山容画像の3つの鋭く尖ったほぼ同じ標高のピークは、左から西穂高岳、間ノ岳、天狗の頭である。) ジャンダルムGendarme 3,163 西南西 0.4 奥穂高岳と天狗のコルとの間にあるドーム形の岩峰 蒲田富士がまたふじ 2,742 北西 1.6 涸沢岳の西のピーク。冬期の奥穂高岳へのルートとして登られる。
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