飛騨泣きとは? わかりやすく解説

飛騨泣き

作者梓林太郎

収載図書死紋山脈
出版社角川書店
刊行年月1987.9
シリーズ名角川文庫


大キレット

(飛騨泣き から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/05 03:29 UTC 版)

大キレット
大キレット(北穂高岳より撮影)
所在地 長野県松本市安曇
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂
座標
北緯36度18分38.41秒 東経137度38分57.52秒 / 北緯36.3106694度 東経137.6493111度 / 36.3106694; 137.6493111座標: 北緯36度18分38.41秒 東経137度38分57.52秒 / 北緯36.3106694度 東経137.6493111度 / 36.3106694; 137.6493111
標高 2748 m
山系 飛騨山脈
通過路 南岳 - 北穂高岳間の稜線
プロジェクト 地形
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1.南岳 2.南岳小屋 3.大キレット最低標高部(2748メートル) 4.長谷川ピーク 5.A沢のコル 6.飛騨泣き 7.北穂高小屋 8.北穂高岳

大キレット(だいキレット、大切戸)は、長野県岐阜県境(飛騨山脈)の南岳北穂高岳の間にあるV字状に切れ込んだ岩稜帯、またはその地を表す地名である。八峰キレット不帰キレットとともに三大キレットの一つとされる。この縦走ルートは痩せた岩稜が連続し、長谷川ピーク(2841メートル)や飛騨泣きといった難所が点在し、国内屈指の難易度を誇るルートといわれる。キレットとは漢字で「切戸」と書き、外国語ではなく日本語である[1]

概要

近年、関係者の尽力により足場などの設置が施され、以前に比べて危険度は減少している。それでも毎年数名の死亡者と多数の負傷者が出ており、国内の一般登山ルートとしては、今なお最高難度のルートの1つで、一般道に指定されているルート中では日本最難関とされ、"信州 山のグレーディング表"でも最難関(E)[2]に指定されている。上高地より穂高連峰・大キレットを越えて槍ヶ岳に至るルートはアルピニスト憧れのコースともいう[3][1]

大キレットの通過自体にも3〜4時間かかるが、両端にある北穂高岳、南岳に登るだけでも急登で1日かかることも、大キレットを困難なものにしている。有効なエスケープルートはないので、天候の悪化には注意を要する(A沢のコル(鞍部)より本谷を降りるルートが存在するが、バリエーションであり、むしろ難易度は高くなる)。「すれ違うことも難しい」という言われかたをすることがあるが、すべての箇所がナイフリッジになっているわけではないため、互いに融通すれば相互通行は可能であるが、混雑時には通行に時間がかかることがある[1]

また、高校の山岳系の部活動などで行ってはいけないルートとして大キレットを指定している県もある。

難所

飛騨側(西側)には樹木がほとんど生えていないが、信州側(東側)は低木があり多少なだらかな為、滑落時の生存率は信州側のほうが高いといわれる。

長谷川ピーク

長谷川ピークの名称は、昭和時代に同所付近で滑落して救助された法政大学の学生に由来し、「Hピーク」と岩にペイントされている[1]

飛騨泣き

長谷川ピークより南側にある難所で、切れ落ちた岩にステップが設置されるだけの区間。特に飛騨側(岐阜県側)へ落ちるとほぼ助からないため、この名前が付けられた[1]

注釈

  1. ^ a b c d e 国内屈指の難易度!日本を代表する「三大キレット」とは?(YAMA HACK)”. 2019年11月29日閲覧。
  2. ^ 信州 山のグレーディング表”. 2019年11月29日閲覧。
  3. ^ 槍・穂高縦走路(槍ヶ岳山荘グループ)

関連項目

外部リンク


飛騨泣き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 04:38 UTC 版)

大キレット」の記事における「飛騨泣き」の解説

長谷川ピークより南側にある難所で、切れ落ちた岩にステップ設置されるだけ区間。特に飛騨側(岐阜県側)へ落ちるとほぼ助からないため、この名前が付けられた。

※この「飛騨泣き」の解説は、「大キレット」の解説の一部です。
「飛騨泣き」を含む「大キレット」の記事については、「大キレット」の概要を参照ください。

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