稲畑 汀子とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 歌人 > 歌人 > 稲畑 汀子の意味・解説 

いなはた‐ていこ【稲畑汀子】

読み方:いなはたていこ

19312022俳人神奈川生まれ旧姓高浜高浜虚子の孫。父、高浜年尾没後俳誌ホトトギス主宰昭和62年1987日本伝統俳句協会設立し会長となる。句集に「汀子句集」「春光」など。


稲畑汀子

稲畑汀子の俳句

がたと榾崩れて夕べなりしかな
とらへたる柳絮を風に戻しけり
どちらかと言へば麦茶の有難く
一枚の障子明りに技芸天
一点の橇一線の橇の道
人事と思ひし河豚に中りたる
今日何も彼もなにもかも春らしく
光る時光は波に花芒
初蝶を追ふまなざしに加はりぬ
君がため春着よそほふ心あり
地吹雪と別に星空ありにけり
年賀状だけのえにしもいつか切れ
日向ぼこし乍ら出来るほどの用
明るさは海よりのもの野水仙
昼寝するつもりがケーキ焼くことに
書初の筆の力の余りけり
看取りより解かれし冬を淋しめり
空といふ自由鶴舞ひやまざるは
花の道つづく限りをゆくことに
苗代寒さそへる雨となりにけり
落椿とはとつぜんに華やげる
見ることも松の手入でありしかな
見る者も見らるる猿も寒さうに
転びたることにはじまる雪の道
長き夜の苦しみを解き給ひしや
霧氷ならざるは吾のみ佇みぬ
 

稲畑汀子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/17 09:36 UTC 版)

稲畑 汀子(いなはた ていこ、1931年1月8日 - 2022年2月27日)は、神奈川県出身の俳人。俳人高浜年尾の娘で[1]、俳人高浜虚子の孫[1]。『ホトトギス名誉主宰日本伝統俳句協会名誉会長。


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m “俳人の稲畑汀子さん死去 「ホトトギス」名誉主宰 朝日俳壇前選者”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2022年2月28日). https://www.asahi.com/articles/ASQ2X4T3PQ2XUCLV007.html 2022年2月28日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f 俳人の稲畑汀子さん死去 俳誌「ホトトギス」名誉主宰、高浜虚子の孫 伝統俳句の継承、普及に尽力” (Japanese). 神戸新聞NEXT (2022年2月28日). 2022年6月24日閲覧。
  3. ^ a b c 「ホトトギス」名誉主宰の稲畑汀子さん、「朝日俳壇」選者を退任:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年6月24日閲覧。
  4. ^ ^ 「第70回日本放送協会放送文化賞」の贈呈についてNHK広報局
  5. ^ 『人事興信録 第13版 上』イ218頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年7月15日閲覧。


「稲畑汀子」の続きの解説一覧



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「稲畑 汀子」の関連用語

稲畑 汀子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



稲畑 汀子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
現代俳句協会現代俳句協会
Copyright(C) 現代俳句協会
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの稲畑汀子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS