秘密議定書とは? わかりやすく解説

秘密議定書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 07:29 UTC 版)

独ソ不可侵条約」の記事における「秘密議定書」の解説

独ソ不可侵条約秘密議定書(ロシア語版)」も参照 公表され条約の内容上記のようなごく平凡なもので、独ソの結託という大事件結果として取るに足らないものでしかない。そのため、必ず裏取引――秘密議定書があると、成立当初から疑われていた。事実第二次世界大戦後にそれは明らかにされている。そこでは、東ヨーロッパにおける独ソの勢力範囲線引き画定され、バルト三国ルーマニア東部ベッサラビアフィンランドソ連勢力圏入れ、独ソ両国カーゾン線におけるポーランドの分割占領合意していた。 秘密議定書部分は全4条。その内容次の通りである。 第1条バルト諸国フィンランドエストニアラトビアリトアニア)に属す地域における領土的及び政治的な再編場合リトアニア北の国境がドイツソビエト連邦勢力範囲境界を示すものになる。このことに関連するヴィリニュス地方におけるリトアニア利権は独ソ両国により承認される第2条ポーランド国に属す地域における領土的及び政治的な再編場合ドイツソビエト連邦勢力範囲はナレフ(Narew)川、ヴィスワ川サン川の線が大体の境界となる。 独ソ両国利益にとってポーランド国の存続が望ましいか、またポーランド国がどのような国境を持つべきかという問題今後政治展開の上明確に決定されるいかなる場合も独ソ両国政府はこの問題友好的な合意によって解決する第3条南東ヨーロッパに関してソ連側ベッサラビアにおける利権注目している。ドイツ側はこの地域には全く関心持っていないことを宣誓する第4条:この議定書は独ソ両国により厳重に秘密扱いされるものである。 なお、のちにバルト三国ソ連より独立する際、上記の秘密議定書を根拠主権の回復主張することになる。

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秘密議定書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:13 UTC 版)

ドイツ・ソビエト境界友好条約」の記事における「秘密議定書」の解説

この条約はいくつかの秘密条項付けられた。これらの条項相手側が占領したポーランド領域からロシアドイツ同胞交換することを認めモロトフ・リッベントロップ条約指示され中央ヨーロッパ勢力範囲の再決定行い、そしていかなるポーランド人扇動」も抑圧することへの合意含まれた。 ドイツ国防軍ポーランド前進した際にドイツルブリン県英語版)とワルシャワ県(英語版東部支配権得たが、モロトフ・リッベントロップ条約によるとその領域ソビエト勢力範囲中にあった。この損失分をソ連補償するため、条約秘密付帯事項は、ナチスが「スヴァウキ三角地帯」とも呼ばれるスヴァウキ地方小さな領域を除くリトアニア全土ヴィリニュス地方を含む)をソビエト勢力範囲渡したことを詳しく記している。 この譲渡により、ソ連1940年6月15日リトアニア占領しリトアニア・ソビエト社会主義共和国樹立することが可能となった

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