秋田県大館市の活動
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生後間もなく東京・渋谷の飼い主の元に届けられたハチであるが、秋田県大館市は「ハチ公生誕の地」として、ハチに関連する活動を多く行っている。 当地での活動の始まりは、ハチの死後4か月あまりを経た1935年(昭和10年)7月8日、東京・渋谷のハチ公像と同じ型で作られた銅像が大館駅前に設置されたことによる。この銅像も渋谷の銅像と同じく戦時の金属供出によって失われたが、1987年(昭和62年)11月14日に再建・序幕された。このハチ公像は、晩年のハチをモデルとした左耳が垂れたすがたの渋谷のハチ公像とは異なり、両耳とも直立していることを特徴としている。 また、大館駅の構内には1989年(平成元年)春、「JRハチ公神社」と称する神社が作られ、発泡スチロール製の全長・全高ともに約2メートルという大型のハチ公像が設置された。これは大館商工会議所が映画『ハチ公物語』(1987年公開)を記念して作成したものであった(『交通新聞』)。後に2009年(平成21年)10月14日、全長85センチメートル、重さ30キログラムの青銅製(台座・額・由来案内板は十和田石)の「2代目」ハチ公像(高さ85cm、幅40cm、奥行き90cm)に置き換えられ、神社自体も新装となった。この「2代目忠犬ハチ公銅像」は、2019年5月8日開館の観光交流施設「秋田犬の里」に移設された。 さらに、2003年(平成15年)10月12日にはハチの生誕80周年を記念し、市内のハチの生家前に石碑が設置された。また、翌2004年(平成16年)10月には、市内の秋田犬会館前に新たな像、「望郷のハチ公像」が設置された。 大館市にある大館樹海ドームは2017年(平成29年)4月より、命名権により「ニプロハチ公ドーム」の名称がつけられる。
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