福岡県栗田遺跡祭祀遺構出土土器 (東京都)
福岡県栗田遺跡祭祀遺構出土土器
主名称: | 福岡県栗田遺跡祭祀遺構出土土器 |
指定番号: | 490 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1994.06.28(平成6.06.28) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 弥生 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 弥生時代の墳墓から出土した赤色塗彩磨研土器の一括で、壺形二十七箇、甕形六箇、鉢形二箇、高坏形十箇、器台形三箇、蓋形一箇で構成される。 栗田遺跡は福岡県朝倉郡三輪町、朝倉山塊の南麓に形成された扇状地に立地し、圃場整備事業に先立つ昭和四十八年度の調査以来、昭和四十九年度、六十年度と三次にわたる発掘調査が実施された。 本件は、そのうちのB区と称された四〇〇平方メートルの範囲で検出された、弥生時代中期から後期の甕棺墓・土壙墓群と、この墓地を区画すると考えられる溝から出土した一括である。土器は「丹塗磨研土器【にぬりまけんどき】」と称されるものが大半を占め、それに磨研土器が伴っている。これらは、甕棺埋葬に伴う墓前祭祀に用いられたものと考えられる。なかでも器台形土器は、高さ八二センチを測り、大型でその遺存状態もよい。 丹塗磨研土器を祭祀に用いるのは、主に佐賀県や福岡県中南部など、北部九州を中心にした地域であるが、住居跡内から出土する例もあり、墓域以外でも日常の祭祀に用いられることがあった。 本件の一括は、弥生時代最盛期の基本的な組み合わせである高坏、壺、甕、器台が質量共に豊富に揃い、弥生時代の葬制を具体的に示す恰好の資料として価値が高い。 |
考古資料: | 福井県鳥浜貝塚出土品 福岡県小郡若山遺跡土坑出土品 福岡県峯遺跡十号甕棺出土品 福岡県栗田遺跡祭祀遺構出土土器 福岡県英彦山経塚出土品 福岡県隅・西小田遺跡群出土品 福島県法正尻遺跡出土品 |
- 福岡県栗田遺跡祭祀遺構出土土器のページへのリンク