硫酸アルミニウム・カリウムとは? わかりやすく解説

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カリウムミョウバン

(硫酸アルミニウム・カリウム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 15:15 UTC 版)

カリウムミョウバン
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
DrugBank
ECHA InfoCard 100.112.464
EC番号
  • 233-141-3
  • (十二水和物): 616-521-7
E番号 E522 (pH調整剤、固化防止剤)
KEGG
PubChem CID
UNII
CompTox Dashboard (EPA)
性質
AlK(SO4)2·12H2O
モル質量 474.388 g mol−1
外観 無色結晶
密度 1.757 g/cm3 (20 ℃)
融点 92.5℃
沸点 脱水分解
6.74 g/100 g水溶液 (25 ℃)
構造
立方晶系
熱化学
標準定圧モル比熱, Cpo 651.03 J mol−1K−1
標準モルエントロピー So 687.4 J mol−1K−1
標準生成熱 ΔfHo −6061.8 kJ mol−1[1]
危険性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
Health 0: Exposure under fire conditions would offer no hazard beyond that of ordinary combustible material. E.g. sodium chlorideFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
0
0
0
関連する物質
関連物質 クロムミョウバン
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

カリウムミョウバン: potassium alum)とはミョウバンの一種で、カリウムイオン、水和アルミニウムイオンおよび硫酸イオンを含む複塩である。ミョウバン参照。

概要

硫酸カリウムアルミニウムともいう。硫酸アルミニウム硫酸カリウム水溶液を当量反応させると生成する複塩の結晶。

アルミニウム水酸化カリウムに溶かして硫酸を加えても生成する。

十二水和物の結晶は[Al(H2O)6]3+ を含み、また6個の H2OK+が囲まれている。十二水和物は水に対して吸熱的に溶解するため溶解度の温度依存性が大きく、再結晶により正八面体型の大結晶が得られる。64.5℃で9個の結晶水を失い、200℃では無水物となる[2]。無水物は焼明礬と呼ばれる。

媒染剤、なめし剤として用いられる。また血液凝固性があるので止血剤にも用いられる[3]

出典

  1. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  2. ^ 日本化学会編 『化学便覧 基礎編 改訂4版』 丸善、1993年
  3. ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年

参考文献




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