ワクチンにおけるアジュバント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 02:30 UTC 版)
「アジュバント」の記事における「ワクチンにおけるアジュバント」の解説
アルミニウム化合物は、世界初のアジュバントとして、1926年に認可され80年以上の歴史があるが、2009年の新型インフルエンザの流行が契機となり、安全性と有効性が注目され、インフルエンザワクチンの構成成分として、日本にも緊急輸入したワクチンで導入された。 アジュバントの併用に伴って惹起・増強される有害な副反応が存在するため、医家には臨床上の注意が求められるが、日経BP社はマスメディアはマイナス面ばかりを報道し一般には偏見が強い、と報道している。 1926年以降、最初に使用されたアジュバントは、硫酸アルミニウムカリウムであったが、後に水酸化アルミニウムとリン酸アルミニウムに完全に置き換えられた。ジフテリア、破傷風、百日咳、インフルエンザ、肺炎球菌、A型肝炎、B型肝炎、HPVワクチンなどに対する不活化ワクチンにアジュバントが用いられる。 2016年現在、日本で流通している日本製ワクチンで、アジュバントを添加しているものは、小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー:リン酸アルミニウム添加)やB型肝炎ワクチン(ビームゲン:水酸化アルミニウム添加)、HPVワクチン、三種混合ワクチン、四種混合ワクチンがある。
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