相次ぐ分社化と子会社の合併
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:26 UTC 版)
「カネボウ (1887-2008)」の記事における「相次ぐ分社化と子会社の合併」の解説
バブル崩壊後、カネボウは事業の一部分社化や子会社同士の合併を進める。1993年には食品本部が分社し、同時にベルフーズと合併しカネボウフーズを設立。1994年にはストッキング事業、1995年には椎茸事業、1996年と1997年には綿・羊毛・合繊事業、化粧品事業の一部をそれぞれ分社化。1998年にはカネボウシルクエレガンスを本体に吸収合併した。1999年には医療用新薬事業・化成品事業、2000年には情報システム事業をそれぞれ営業譲渡した。 1998年に社長に就任した帆足隆は、カネボウでは全くの傍流だった。1961年に松山商科大学卒業後、カネボウの大阪の子会社・カネボウ化粧品販売に入社。猛烈な営業で頭角を現し、30代で支配人に抜擢されていた。 その活躍ぶりが伊藤の目に留まり、本社に登用。その後もノルマ強化で化粧品事業を増収増益させ、成果を引っ提げての社長就任だった。歴代社長は「慶大卒・本社管理部門出身者」(前述の武藤親子、伊藤はこの条件に当てはまる)が占める中で、傍流の「地方大学卒・子会社出身者」である帆足の抜擢は、まさに異例中の異例だった。
※この「相次ぐ分社化と子会社の合併」の解説は、「カネボウ (1887-2008)」の解説の一部です。
「相次ぐ分社化と子会社の合併」を含む「カネボウ (1887-2008)」の記事については、「カネボウ (1887-2008)」の概要を参照ください。
- 相次ぐ分社化と子会社の合併のページへのリンク