白鳥神社_(えびの市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 白鳥神社_(えびの市)の意味・解説 

白鳥神社 (えびの市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/15 23:46 UTC 版)

白鳥神社

白鳥神社拝殿
所在地 宮崎県えびの市大字末永1479
位置 北緯31度58分44.3秒 東経130度49分38.4秒 / 北緯31.978972度 東経130.827333度 / 31.978972; 130.827333 (白鳥神社)座標: 北緯31度58分44.3秒 東経130度49分38.4秒 / 北緯31.978972度 東経130.827333度 / 31.978972; 130.827333 (白鳥神社)
主祭神 日本武尊
社格 旧県社
創建 応和天暦)年間(10世紀後葉)
西暦959年?
例祭 9月23日
地図
白鳥神社
白鳥神社 (宮崎県)
テンプレートを表示
江戸時代後期の白鳥神社(『三国名勝図会』)

白鳥神社(しらとりじんじゃ)は、宮崎県えびの市南部の白鳥山北中腹にある神社である。霧島六社権現の1社に数えられたとする文献もある古社だが、通説では、霧島六社権現のページにある通りである。旧社格県社

祭神

日本武尊を祀る。

由緒

応和年間(一説に天暦年間。ともに10世紀後葉)、霧島山を訪れていた性空が白鳥山の頂上付近にある六観音御池の畔の六観音堂で法華経を唱えていたところ、白髪の老人が現れて「我は日本武尊であり白鳥となってこの山に住んでいるが、我を祀る神社を建てよ」と語り白鳥と化して飛び去ったことにちなみ、白鳥山中腹に聖観音本地とする白鳥権現社として創建されたと伝わる。因みに日本武尊が霧島山中にあらわれたのは、かつて熊襲を討った因縁があったためといわれ、そこから後世軍神として崇められることともなった。

歴史

祭神が軍神とされていたことから、天正4年(1576年)に島津義久が参詣する等領主の崇敬を集め、天正20年には社領30(3,600)が諸役免除とされている。とりわけ島津氏からは代々の崇敬を受けていたと思われ[1]島津義弘は戦に赴く前にここで武運を祈願し、慶長6年(1601年)から同10年にかけて社殿の新築を行ったり社領200を寄進するなどしており、その後も同氏による当神社への祈願や戦勝の報賽としての寄進が行われている。また、山麓の飯野郷や丘郷では白鳥を殺すことが禁じられていたという。

明治維新に際して現社名へ改称し、明治38年(1905年)県社列格、同40年2月に神饌幣帛料供進神社の指定を受けた。

なお、性空は当神社創祀と同時に近くに別当寺として白鳥山金剛乗院満足寺天台宗)を創建したという。これは後に荒廃して神社のみが残される状態となったため、室町時代初期の応永10年(1403年)に光尊阿闍梨によって真言宗寺院として再興され、『三国名勝図会』によると江戸時代には参詣者も多く隆盛であったというが、明治3年に廃寺となった。

祭祀

戦前までは例祭に天鈿女命の舞とされた神化舞が奉納されていた[1]

その他

近くに白鳥温泉があり、江戸時代には寺院の僧侶たちが入浴していたといわれる。毎年11月上旬にえびの白鳥観光祭が開催される。元禄16年(1703年)、境内にあったアカマツの巨木が東大寺大仏殿の屋根を支える虹梁として使用された(「東大寺大仏殿虹梁」参照)。

脚注

  1. ^ a b 『宮崎県神社誌』。

参考文献

  • 橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄『三国名勝図会』巻之53、天保14年
  • 『宮崎県神社誌』、宮崎県神社庁、昭和63年

関連項目

  • 白鳥伝説



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「白鳥神社_(えびの市)」の関連用語

白鳥神社_(えびの市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



白鳥神社_(えびの市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの白鳥神社 (えびの市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS