発言の概要
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「2009年の原爆忌における田母神俊雄講演会問題」の記事における「発言の概要」の解説
広島市における講演会の後、田母神は自身の田母神俊雄後援会公式ホームページの「田母神ルーム」で広島の原爆慰霊祭についてのコメントで『慰霊祭の参列者の中には広島市民も被爆者やその家族の方々もほとんどいない、全国からバスなどで集まってきたある種の思想を持った人たちで、広島の被爆とは全く関係のない人たちが参列しており、平和学習と称して日教組の先生方に引率された小学生や中学生もいっぱい参列している』と主張し、こうした事実はテレビや新聞でも全く報道されていないとした。また広島の原爆慰霊祭は核廃絶の政治運動であり、核廃絶以外の意見が公式には全く言えないような状況であるなか、広島で講演したことは「言論の自由」の確保に一定の効果があったなどと主張した。 ついで、8月24日、第45回衆議院議員総選挙で大阪府第17区に改革クラブから出馬した西村眞悟の応援演説に堺市内の駅前に立った際、広島平和記念式典を「左翼の大会」と呼び、“広島在住の知人から聞いた話”として「祈念式典出席者に本物の被爆者や被爆者家族はほとんどいない。並んでいるのは全国から集った左翼。一部政治勢力が日本弱体化を図っている」「広島市民も広島県民もほとんどいない」と発言、麻生太郎首相が式であいさつしたことを「マンガです、ほとんど」と評した。 翌8月25日には宮崎県第1区から出馬した中山成彬の応援演説でも「慰霊祭は左翼運動。あそこに広島市民も県民もほとんどいない。被爆者も2世もいない。左翼ばかりだ。並んでいるのは全国から集まった左翼。一部政治勢力が日本弱体化を図っている」などと大阪で行なったと同様の演説をした。なお中山とはサイゾー2008年12月号で対談して外交問題や歴史認識で意気投合したという。さらに26日には大阪・八尾市において大阪府第14区に出馬した衆議院候補の応援演説で「反日運動」と批判した。なお田母神本人によれば、発言の根拠については「広島の知人がみんなそう言っている」からというものであり、その後も講演で繰り返し同じ話をしているという。 田母神が朝日新聞社による電話取材に9月15日に応じたという2009年9月18日の記事(大阪本社版)によれば、一連の発言の根拠は「(8月6日の)講演前後に広島の人たちに聞いた。ざっと20人くらいの、社会的地位のある方だ。名前は言えない」であるとし、発言を繰り返す理由として「広島の人から『田母神さんは発言力があるからぜひ言ってください』と頼まれているから、言っているだけだ」としている。また朝日新聞によれば平和記念式には被爆者も自民党員も参加しているのではないかという問について田母神は「しているかもしれないが、全体から言えばほとんどいないはずだ」とコメントしたとしている。
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