画像診断学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/08 23:48 UTC 版)
脱髄しているか否かは病理学的な概念であるためT2WIにて高信号を認める病変として部位別にまとめる。 大脳皮質下白質前方優位に分布するもの 神経梅毒、CADASIL(キャダシル、若年性遺伝性脳血管障害)、ピック病、筋緊張性ジストロフィー、Menkes病、アレキサンダー病などがあげられる。 大脳皮質下白質後方優位に分布するもの ALD、PML、SSPE、MELAS、PRES、CJDなどがあげられる。 両側深部灰白質に分布するもの Wilson病、CO中毒、メタノール中毒、低酸素脳症、日本脳炎、ヘルペス脳炎、ANEM、MELAS、ライ症候群などがあげられる。
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画像診断学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/07 06:27 UTC 版)
子宮筋腫と子宮腺筋症は治療が異なるため、画像による鑑別が重要である。子宮筋腫は高頻度で変性をきたすが、あくまでもT2WIでは境界明瞭な低信号腫瘤である。どちらもT2WIにて低信号であるが、子宮腺筋症では筋層が厚く、前後非対称となることが多く、T2WIで境界不明瞭な低信号域(古い出血)の中に高信号域(新しい出血)が見られるのに対して、子宮筋腫は巨大にならない限り全体的な子宮変形は伴わず、境界明瞭なT2WIでの低信号域として認められるのが典型的である。子宮内膜症(チョコレートのう胞)の合併の有無も参考になる。チョコレートのう胞の典型はT1WIにて高信号、T2WIにて低信号かT1WI、T2WIどちらでも高信号となる。T1WIにて高信号となるのは、メトヘモグロビンに起因するとされている。T2WIでの低信号はshadingと呼ばれる。高信号と混在することもあれば、全体が低信号となることもある。これは壊死物質による性状の変化である。 子宮筋腫のよく見られる変性のパターンを示す。T2WIにて低信号を示す筋腫としては変性の少ない状態、ヒアリン変性、石灰化が重要である。 T1強調画像造影T1強調画像変性の少ない状態 等信号 軽~中等度 ヒアリン変性 等信号 造影なし 石灰化 無信号 造影なし T2WIにて高信号を呈する変性としては、浮腫、粘液性変性、嚢胞変性、赤色変性、cellular leinomyoma,lipoleiomyomaが知られている。 T1強調画像造影T1強調画像浮腫 等信号 中等度~高度 粘液変性 低~等信号 造影なし~軽度 嚢胞変性 低~等信号 造影なし 赤色変性 辺縁高信号 造影なし cellular leinomyoma 等信号 高度 lipoleiomyoma 高信号 脂肪以外の部に中等度 その他、重要な所見としてはsignal voidなどが挙げられる。
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