脊髄症でよく用いられる解剖学とは? わかりやすく解説

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脊髄症でよく用いられる解剖学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:48 UTC 版)

脊髄梗塞」の記事における「脊髄症でよく用いられる解剖学」の解説

脊椎レベル脊髄レベル 詳細は「脊髄」を参照 脊椎脊髄髄節の位置関係について述べる。脊椎脊髄成長には差がある。原則として脊髄よりも脊椎の方が成長早い。そのため脊髄下端出生時はL3椎体高位であるが成人時はL1椎体下端位置するこのように脊髄位置変化したとしても神経根の通る椎間孔不変である。脊髄髄節の局在に関して諸説があり脊椎脊髄高位に関して1964年のDejongによるもの1979年のHaymakerのものが知られている。頚椎レベルでは脊椎脊髄レベル脊髄レベルのほうが上位である。頚椎C7のレベルC8頚髄がある。胸椎レベルでは胸椎Th10レベル胸髄Th11と脊髄レベルのほうが下位となる。胸椎Th11レベル腰髄L1からL3が存在する脊髄円錐部(腰髄仙髄)になるとズレはさらに大きくなる脊髄円錐部は円錐上部円錐部に分かれる円錐上部胸椎Th12に位置し脊髄L4からS2である。円錐部は腰椎L1に位置し腰髄S3以下である。S5以下に尾髄COがある。腰椎L2またはL3以下は馬尾となる。これらの原則個人差大きいので画像診断学での利用では注意が必要である。特に脊髄下端はL1/2とされる実際にL1/2が下端となるのは30%程度である。 デルマトーム 後頭部C2拇指C6、中指C7、乳頭Th4、臍Th10母趾L5肛門S5のデルマトームが有名であり高診断でよく用いられる。その有名なこととして、皮膚感覚は隣あう神経根による重複支配であるため、単一神経根障害され場合感覚鈍麻は起こるが、感覚消失通常生じない単一神経根障害され場合感覚鈍麻範囲皮膚分節より狭い。感覚消失境界明瞭な場合末梢神経障害ニューロパチー)の可能性が高い。触覚より痛覚感覚鈍麻の方がデルマトーム一致しやすい。 ミオトーム ミオトームとは1本の前根により支配されている筋支配単位である。1つ骨格筋複数神経根支配されている。神経根病変脊髄前角病変麻痺筋による鑑別は困難である。末梢神経障害はしばし単一の筋に麻痺みられるが、前角神経根障害では通常複数の筋に麻痺が起こる。

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脊髄症でよく用いられる解剖学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:10 UTC 版)

「麻痺」記事における「脊髄症でよく用いられる解剖学」の解説

脊椎レベル脊髄レベル 詳細は「脊髄」を参照 脊椎脊髄髄節の位置関係について述べる。脊椎脊髄成長には差がある。原則として脊髄よりも脊椎の方が成長早い。そのため脊髄下端出生時はL3椎体高位であるが成人時はL1椎体下端位置するこのように脊髄位置変化したとしても神経根の通る椎間孔不変である。脊髄髄節の局在に関して諸説があり脊椎脊髄高位に関して1964年のDejongによるもの1979年のHaymakerのものが知られている。頚椎レベルでは脊椎脊髄レベル脊髄レベルのほうが上位である。頚椎C7のレベルC8頚髄がある。胸椎レベルでは胸椎Th10レベル胸髄Th11と脊髄レベルのほうが下位となる。胸椎Th11レベル腰髄L1からL3が存在する脊髄円錐部(腰髄仙髄)になるとズレはさらに大きくなる脊髄円錐部は円錐上部円錐部に分かれる円錐上部胸椎Th12に位置し脊髄L4からS2である。円錐部は腰椎L1に位置し腰髄S3以下である。S5以下に尾髄COがある。腰椎L2またはL3以下は馬尾となる。これらの原則個人差大きいので画像診断学での利用では注意が必要である。特に脊髄下端はL1/2とされる実際にL1/2が下端となるのは30%程度である。 脊髄レベル対応する椎体上位頚髄 脊髄レベルとほぼ同じ(脊髄レベルの方が上位下位頚髄 1レベル上(頚椎C7レベルC8頚髄がある) 胸髄 1〜2レベル上(胸椎Th10レベル胸髄Th11) 腰髄 Th11〜Th12 仙髄 Th12〜L1 デルマトーム 後頭部C2拇指C6、中指C7、乳頭Th4、臍Th10母趾L5肛門S5のデルマトームが有名であり高診断でよく用いられる。その有名がこととして、皮膚感覚は隣あう神経根による重複支配であるため、単一神経根障害され場合感覚鈍麻は起こるが、感覚消失通常生じない単一神経根障害され場合感覚鈍麻範囲皮膚分節より狭い。感覚消失境界明瞭な場合末梢神経障害ニューロパチー)の可能性が高い。触覚より痛覚感覚鈍麻の方がデルマトーム一致しやすい。 ミオトーム ミオトームとは1本の前根により支配されている筋支配単位である。1つ骨格筋複数神経根支配されている。神経根病変脊髄前角病変麻痺筋による鑑別は困難である。末梢神経障害はしばし単一の筋に麻痺みられるが、前角神経根障害では通常複数の筋に麻痺が起こる。

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