脊髄梗塞の病型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:48 UTC 版)
詳細は「脊髄損傷#損傷部位と障害」を参照 分水嶺梗塞 全身の血圧低下や脊髄全体の広範な血流低下で分水嶺に梗塞が生じる。特にTh4レベルで起こりやすい。 前脊髄動脈症候群 前脊髄動脈に支配される脊髄前方約2/3領域の梗塞によって前索、側索、脊髄前角の欠落症状をきたす。急激に発症する対麻痺、四肢麻痺、障害レベル以下の解離性感覚障害(温痛覚が傷害されるが深部感覚、触覚が保たれる)、膀胱直腸障害が特徴である。 後脊髄動脈症候群 後角、後索の欠落症状をきたす。病変レベル以下の深部感覚障害(後索障害)と病変髄節レベルの全感覚脱失(後角障害)が中核となる。前脊髄動脈と同様に急激な発症をとる。病変が前方に広がって側索を傷害すると様々な運動障害をきたす。また膀胱直腸障害もあらわれる。
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