現・角川春樹事務所時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:20 UTC 版)
保釈中の1995年、出版社としての現・角川春樹事務所設立。かつて角川書店から刊行されていて、飛鳥新社に売却されていた、ティーンエイジャーの女性向けファッション雑誌「Popteen」(ポップティーン)を買い取り、刊行開始する。 「Popteen」の姉妹誌として増刊号として刊行されていた「BLENDA」(ブレンダ)を、2003年9月より月刊化。 1997年より、1970年代の角川文庫を連想させるエンターテインメント文庫「ハルキ文庫」を刊行開始。ハルキ文庫からは後に、かつて角川文庫から刊行され絶版となっていた国内SFなども多数、復刊した。SFに関しては2000年から小松左京賞を主催。小松左京の個人誌「小松左京マガジン」の販売も担当している。ハルキ文庫については、2000年からハルキ・ホラー文庫を刊行開始。 1998年からはハルキ・ノベルズ刊行開始。 1996年7月、荒俣宏責任編集のオカルト系雑誌「ボーダーランド」創刊。その関係で、翌年からオカルト系の書籍を刊行する「ボーダーランド文庫」を創刊。雑誌「ボーダーランド」は1997年9月号で休刊。 「19世紀末パリの都市文化が産み落とした 高等遊民(隠居的生活者)」を意味する「ランティエ」から、1998年から「ランティエ叢書」を刊行開始。また2004年末には「50代以上の、大人の男の和を極める」雑誌、「ランティエ。」を創刊。2005年2月号からは雑誌名を「ランティエ」と変更して新創刊。 2005年からは映画製作に復帰。「男たちの大和/YAMATO」(2005年)、「蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜」(2006年)、「椿三十郎」(2007年)、「神様のパズル」(2008年)と、大作、話題作を続けざまに制作したが、復帰第一作である「男たちの大和」こそ大ヒットとなったものの、以降の作品は興行収入では苦戦を続け、2009年に1997年の『時をかける少女』以来11年ぶりの監督作となる、「笑う警官」を発表し「動員が150万人を超えなかったら映画を辞める」と東映側と約束した。 2019年には10年ぶりメガホンをとり髙田郁の時代小説『みをつくし料理帖』を自身最後の監督作として映画化、2020年10月16日に公開された。
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