現代におけるフェニックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 07:41 UTC 版)
「フェニックス」の記事における「現代におけるフェニックス」の解説
こんにちでもフェニックスの意匠は家屋の紋章、特に火災保険に関連する建物の紋章にあしらわれている。 また、大災害などからの復興事業などに、何度もよみがえる不死鳥にあやかって「フェニックス」という名称をつけることがある。以下に日本での事例を挙げる。 新潟県長岡市の市章は「長」の字と不死鳥を併せたものを図案化した形となっており、市内の多数の公共施設にフェニックスの名称が取り入れられている。これは、慶応4年の戊辰戦争(北越戦争)・昭和20年の第二次世界大戦(長岡空襲)の二度の戦禍から不撓不屈の精神で復興し、地方中核都市として限りなく発展するという願いを込めたものである[要出典]。また近年では、平成16年の一年間に3度も発生した自然災害(新潟県中越地震・7・13水害・豪雪)からの復興の願いを込めた「復興祈願花火フェニックス」が毎年8月2日・3日に開催される長岡まつりで打ち上げられている。この花火は、噴火による被害を受けた三宅島や東日本大震災の被災地である宮城県石巻市などでも打ち上げられた。 福井県福井市は、市民憲章の名前が「不死鳥のねがい」であり、コミュニケーションマークも不死鳥をかたどっている。これは福井市が1945年(昭和20年)からの3年間で3回壊滅(福井空襲・福井地震・九頭竜川の堤防の決壊)したがそのたびに復興したことに基づいている。 1995年1月に阪神・淡路大震災で大被害を受けた兵庫県では、1995年度からの「阪神・淡路震災復興計画」に「ひょうごフェニックス計画」の愛称を冠すると同時に、主人公の「火の鳥」がフェニックスと同一視されたという設定の漫画『火の鳥』(手塚治虫作)をシンボルマークに採用している。また、兵庫県の防災システムにも「フェニックス」の名が冠されている。 ほか、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦ひゅうがは、艦名の由来となった宮崎県における県木フェニックス(カナリーヤシ)にちなみ、不死鳥フェニックスをあしらった意匠を艦および搭載ヘリコプターのエンブレムとして採用している。
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