現代におけるサブカルチャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 06:13 UTC 版)
蜘蛛を関連したサブカルチャー作品には、不気味な外見や肉食性、一部の種が持つ毒から恐怖の対象として登場する作品と、農業害虫を食べることから「悪を討つ」善玉として描かれる物の、両方が存在する。 洋の東西を問わず、怪奇・ホラー作品によく登場する。小説ではH.H.エーヴェルスや遠藤周作の『蜘蛛』、漫画では楳図かずお『紅ぐも』等である。巨大なクモが登場する怪獣映画(『吸血原子蜘蛛』など)や、大群となって人間を襲う動物パニック映画(『アラクノフォビア』など)も製作された。これらは大型種であるタランチュラやアシダカグモ等のイメージが誇張されてモチーフとされることが多い。 戦前の日本における紙芝居には、益虫として保護された蜘蛛が正義の剣士に変化し人間に恩返しをする加太こうじ作『天誅蜘蛛』が著名であった。 芥川龍之介による短編小説『蜘蛛の糸』においてはクモが天上の釈迦の下僕としてキャラクター付けられており、その糸は天上と地獄をつなぐリンクとして描かれている。 1943年の日本の白黒アニメーション映画『くもとちゅうりっぷ』においては、主人公の雄の蜘蛛が雌のテントウムシに恋をする恋愛アドベンチャーとして描かれている。 特撮テレビドラマ「仮面ライダーシリーズ」では、第1作『仮面ライダー』の怪奇蜘蛛男を始めとして、蜘蛛が悪玉となる怪人のモチーフに充てられることが多い。但し、『仮面ライダー剣』に登場する仮面ライダーレンゲルは例外で、蜘蛛が善玉のモチーフに充てられている。 1986年に発売されたデータイーストのアーケードゲームである『のぼらんか』ではボスのワルサー大王が、最後に大きなクモに変身して主人公のニュートン・Jと闘う。その際、8本の脚に被弾すると、赤く光りながら落下する(この脚にも主人公への当たり判定がある)。 『スパイダーマン』(オリジナル版・日本版とも)はクモをモチーフにしたヒーローである。クモが(害虫を食べる)益虫であることや、その糸の特殊性、優れた身体能力などが素材として活用されている。 ただし平常はほとんど動かないが捕食時には激しく格闘するというクモのイメージを投影し、普段は気の弱い日陰者的存在だがいざとなると能力を発揮するという硬軟おりまぜたヒーロー像として描かれている。
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