復興祈願花火フェニックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:38 UTC 版)
「長岡まつり」の記事における「復興祈願花火フェニックス」の解説
2005年に前年市内を襲った7.13水害・中越大震災・豪雪の3つの自然災害からの復興元年と位置づけ、「復興祈願花火フェニックス」が打ち上げられたのが始まりである。 開始当初の予定では、10年目の2015年までの打ち上げ予定であったが、東日本大震災・長野県北部地震(中越地方南部も被災)・熊本地震などの発生により、現在まで続けられている。 「フェニックス」は、花火の中心にフェニックス(不死鳥)に見立てた光跡が現れる尺玉(10号)花火である。これを含めたスターマインを、6箇所の打ち上げ場所から平原綾香のデビュー曲『Jupiter』に合わせて打ち上げられる。 曲は、新潟県中越地震の際に、被災者を勇気付ける応援歌として、新潟県内のラジオ局で多くリクエストされたことでこの曲が採用された。 『Jupiter』は5分の歌であるが、『フェニックス』の打ち上げ時間に合わせて平成25年までは約3分程に短縮されたショートバージョンが使用されていた。しかし、中越地震発生から10年を迎えた2014年からは5分フルバージョンと題して、曲をカットすることなく使用している。2015年の「長岡空襲から70年」の節目の年を経て、2017年8月の「長岡復興祭から70年目」を記念したフェニックスに至るまで、継続して行われている。 なお、2005年8月3日(花火大会2日目)には平原自身が来場し、花火大会に先立ってこの曲をライブで歌った(平原綾香は2014年8月3日にも来場し、花火大会開始前に再び『Jupiter』をライブで歌った)。 この「フェニックス」は長岡まつり以外でも、長岡市の大きなイベントや他地域でも打ち上げられている。2006年には同じく自然災害で被災した三宅島や、同年、合併により長岡市となった寺泊地域と同じく前年長岡市となった小国地域でも打ち上げられ、その後も各地で打ち上げられており、2011年8月1日には東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で被災した石巻市でも「ミニフェニックス」が打ち上げられ、その様子が同日に開催されていた当祭りの前夜祭時に「フェニックスまちかどビジョン」にて放映された。 開催される年によって打ち上げ幅(打ち上げ箇所数)や構成が異なり、「スーパーフェニックス」「ニューフェニックス」「フェニックス7」などと名称が異なっている。 なお、「福井フェニックス花火」と当花火とは全く関係ない。
※この「復興祈願花火フェニックス」の解説は、「長岡まつり」の解説の一部です。
「復興祈願花火フェニックス」を含む「長岡まつり」の記事については、「長岡まつり」の概要を参照ください。
- 復興祈願花火フェニックスのページへのリンク