現代における一般的な配置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:17 UTC 版)
「オーケストラ」の記事における「現代における一般的な配置」の解説
一方、華麗なオーケストラ・サウンドを追究し続けた指揮者レオポルド・ストコフスキーは、1930年代に独自の楽器配置を造り出した。これは、客席から向かって左側から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが並び、チェロの後方にコントラバスが置かれる。つまり、客席から向かって左から右にかけて、弦楽器を高音から低音へと並べるのである。この配置は「ストコフスキー・シフト」と通称され、コンサートホールでの響きが豊潤になるという利点とともに、1950年代頃から一般的に行われるようになったレコードのステレオ録音にも適しているとみなされ、20世紀後半には世界中のオーケストラに広まっていった。 以下に、現在使われている近代的なオーケストラの配置の一例(方向は、客席側から見たもの)を示す。弦楽器は「ストコフスキー・シフト」によっている。 指揮者:最も前方の中央に立つ。 弦楽器:演奏者2人でプルトを組む。左側から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、右側後方にコントラバスが並ぶ。ただし、楽団によってはヴィオラとチェロの位置を入れ替えているところもある。 コンサートマスターは、第1ヴァイオリン最前列、客席側に座る。 木管楽器:弦楽器後方に2列で並ぶ。前列左側からフルート、オーボエ、後列左側からクラリネット、ファゴットが並ぶ。 金管楽器:木管楽器後方に、左側からトランペット、トロンボーン、チューバが並ぶ。ホルンはトランペットの左側に2列で並ぶことが多いが、右側になることもある。 打楽器:金管楽器の後方、または舞台左奥に配置される。 ピアノ、ハープ:第1ヴァイオリンの後方に配置される。 合唱:合唱が含まれる曲の場合、オーケストラの後方に合唱団が配置される。 外部リンク: stage formation of orchestra (オーケストラの楽器の並べ方)
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