おおかみ座
名称:おおかみ座(狼座)
学名:Lupus
小分類:南半球
構成する主な星雲、星団、恒星:―
神話の主な登場人物:ケンタウロス
日本で観測できる時期:5月〜8月の約4ヵ月間
見ごろの季節:春(20時正中は7月下旬)
ケンタウルス座の東にある星座で、ケンタウルスの槍に貫かれた狼の姿を表しています。星座はちゃんと狼に見える形をしており、なかなか見ごたえがあります。しかし南の地平線低くにしか昇らないので、沖縄など南の土地へ行って見た方が良いでしょう。ギリシャでは古くから知られていた星座で、紀元前4世紀頃には「野獣座」と名付けられていました。
1.見つけ方のポイント
ケンタウルス座の東にある星座です。見つけるときは、ケンタウルス座の東の端、ちょうどケンタウルスの腕と槍の部分の東を見ると、5個ほどの4等星が3角形を作っているのが見つかるでしょう。それがおおかみ座の頭で、そこから南(下方向)へたどっていくと、おおかみ座の胴体と前足、後ろ足を見つけることができます。ただ、本州では地平線すれすれに現われるので、見つけにくいかもしれません。
2.神話の内容について
星座図を見ると、隣の星座であるケンタウロスの槍に貫かれる狼の姿を表しています。ギリシャ神話に出てくるケンタウロスは、上半身が人間で下半身が馬という半人半馬の種族で、ギリシャのテッサリア地方に住むといわれていました。ケンタウロスは勇壮で誇り高く、荒っぽい種族です。この狼もそうした勇壮なケンタウロスによって狩られ、神に捧げられたものだとされています。おおかみ座は紀元前4世紀頃、ギリシャで「野獣座」と呼ばれていたと記録にあり、「おおかみ座」とされたのは、13世紀のスペインの星図からだといわれています。
3.同じ時期に見える星座について
春から夏にかけて、南の空低くに見える星座ですので、春の南の星座と一緒に見えます。7月頃なら、まず北(上方向)にてんびん座やさそり座、へびつかい座、へび座が見え、東にはいて座やみなみのかんむり座が見えます。また西にはケンタウルス座やうみへび座、からす座などが見えます。さらに日本からは見えませんが、南にはじょうぎ座やさいだん座、みなみのさんかく座があります。
4.主要都市での観測について
新潟県より南なら全体を観測することができます。しかしよく見るには、南の土地へ行った方が良いでしょう。
※参考文献:「星座クラブ」沼澤茂美著(誠文堂新光社)、「星のポケットブック」(誠文堂新光社)、「星座天体観測図鑑」藤井旭著(成美堂出版)、「星座・夜空の四季」小学館の学習百科図鑑、「星座博物館・春」、「同・夏」、「同・秋」、「同・冬」、「同・星座旅行」瀬川昌男著(ぎょうせい)、「星空ガイド」沼澤茂美、脇屋奈々代著(ナツメ社)
固有名詞の分類
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