燃費・効率面とは? わかりやすく解説

燃費・効率面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 05:53 UTC 版)

ディーゼルエンジン」の記事における「燃費・効率面」の解説

圧縮比高く燃焼室内の空気過剰率大きいため、作動ガス比熱比高く図示熱効率が高い(投入したエネルギーに対して燃焼ガス温度上昇使われる割合が低い)と言われている。ただし、これは大型低速エンジンの場合であり、高速エンジンでは損失も多い。2010年現在大型舶用ディーゼル熱効率50%達するのに対し自動車用ディーゼル熱効率40%、ガソリン機関熱効率30%程度、ガソリンアトキンソンサイクル機関熱効率30%台後半である。また重量負荷変動速度変速効率加味され自動車走行パターン与えた場合には差が縮まる。以下に乗用車用エンジントップランナー方式実効率の報告書結果を示す。2005年予備調査のときより2010年結果のほうがTank to Wheel 効率の差は半分縮まっている。同じ程度排気規制満たすために差が縮まったともいえる。 この報告書効率算出方法について、まず燃料比較すると、軽油ガソリン比べ密度12%大きく容積あたりの熱量も9%大きい、しかし質量あたりの熱量は5%小さい、熱量あたりの二酸化炭素CO2発生量2.5%多く質量あたりのCO2発生量2%少ない、容積あたりのCO2発生量10%多い。このような燃料異なエンジン燃料容積質量単位比べられないため、生産エネルギー消費エネルギー比べている。 このように補正したTank to Wheel効率ではJC08モードディーゼルガソリンより3.5%しか良くない。ただし、10・15モードなら8.5%良い。さらにWell to Wheel総合効率JC08モード効率CO2排出量では11%良い。さらに Well to Wheel総合効率10・15モードCO2排出量では18%良い。 まとめると、自動車用ディーゼル現在の厳し排気規制の下でもJC08モードTank to Wheel 効率ではガソリンエンジンより3.5%エネルギー効率良いが、軽油熱量あたりのCO2発生量2.5%多くクルマ単体でのCO2排出量の差はほとんどない。ただし、Well to Wheel 総合効率JC08モードCO2排出量で11%良い結論変わらない。これはガソリンの精製軽油よりもエネルギー消費しているためである。 車両用ディーゼル高速道路の定速走行など負荷一定の状態なら熱効率どおりにガソリンより3割ほど効率良い。しかし常用回転域が狭いことから市街地走行のような負荷変動加減速を含む走行パターンでは一気ガソリンとの差がなくなる。変速単純な10・15モード効率JC08モードより良いことから伺える。

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燃費・効率面

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ディーゼルエンジン」の記事における「燃費・効率面」の解説

高圧縮比のため、ピストンリング面圧、軸受面圧と稼動部品質量大きい、高速回転させる摩擦損などでエネルギー損失急増する高圧縮比のため高回転まで回らず常用回転域が狭いため、車両用には走行速度応じた変速が必要で、最適な回転数をはずすと効率低下する。この2点調和しないため、自動車用ディーゼル機関大型舶用ディーゼル機関より大幅に効率となっている。

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