無気力プレーによる失格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 04:08 UTC 版)
「2012年ロンドンオリンピックのバドミントン競技」の記事における「無気力プレーによる失格」の解説
女子ダブルスの1次リーグで3試合中2勝利して決勝トーナメント進出を決定していて消化試合となっていた4ペア8選手が、1次リーグ最終戦において決勝トーナメントの対戦カードを考慮して故意に試合に負けようとする無気力試合をする事態が発生した。 7月31日、世界ランキング1位の王暁理・于洋組( 中国)はA組で2勝して1次リーグ突破が決定していたが、決勝トーナメントの組み合わせにおいて、同じ中国代表でD組2位で1次リーグを通過した趙芸蕾・田卿組( 中国)と、1次リーグ1位通過だと準決勝で当たってしまうが1次リーグ2位で通過すると決勝まで当らないため、同じ中国代表と決勝まで当らない組み合わせにするために1次リーグ2位通過をすることを目的として、最終戦の鄭景銀・金ハナ組( 韓国)相手に無気力試合をした。また、鄭景銀・金ハナ組( 韓国)も世界ランキング2位の趙芸蕾・田卿組( 中国)と決勝まで当らないようにするために無気力試合をした。その結果、双方のペアが無気力試合をすることになった。この試合では、鄭景銀・金ハナ組( 韓国)が勝ち、王暁理・于洋組( 中国)が敗れた。 続いて行われたC組の試合ではメイリアナ・ジャウハリ・グレシア・ポリイ組( インドネシア)と河貞恩・金旼貞組( 韓国)の試合では、2ペアとも2勝して1次リーグ突破が決定していたが、世界ランキング1位である王暁理・于洋組と準々決勝で対決を避けるため2位で通過することを目的に双方が無気力試合をした。この試合では河貞恩・金旼貞組( 韓国)が勝ち、メイリアナ・ジャウハリ・グレシア・ポリイ組( インドネシア)が敗れた。 4ペア8人が行った無気力試合はシャトルをわざとネットに打ち込むなどして、ポイントを相手に与えるプレーを繰り返すというものであった。 世界バドミントン連盟は選手行動規範が規定する不適切行為である「勝つための努力を怠る」「スポーツ精神にもとる、明白に有害な行為」に前述の無気力試合が該当するとして、4ペア8人を失格処分とした。 これにより1次リーグで敗退していたバレリー・ソロキナ・ニナ・ビスローバ組( ロシア)、アレックス・ブルース・ミシェル・リー( カナダ)、Leanne Choo・Renuga Veeran組( オーストラリア)、Michelle Edwards・Annari Viljoen組( 南アフリカ)の4ペアが繰り上がりで準々決勝に進んだ。 これに関連して ブルガリアのペトヤ・ネデルチェワ(英語版)やザイチャペは「中国選手は自国選手同士の争いを回避するため、20回も勝負を操作したことがある」と語った。また ドイツのツビブラー(Marc Zwiebler)も「2008年のトーマスカップ大会で韓国が強いチームとの対戦を避けてイギリスに意図的に負けたことがある」と非難している。スポーツ評論家の玉木正之も「予選リーグ制度を導入した時点で、決勝トーナメントの相手を選ぶ事態が起きることはわかっていた」とコメントした。 ちなみに今回の騒動にからんで、韓国は当該選手を2年間の出場停止と厳しい処分を課すのかと思われたが騒動の沈静化後に徐々に処分を緩め、24日後に結局撤回している。
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無気力プレーによる失格
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「2012年ロンドンオリンピックのバドミントン競技・女子ダブルス」の記事における「無気力プレーによる失格」の解説
詳細は「2012年ロンドンオリンピックのバドミントン競技#無気力プレーによる失格」を参照 韓国の2ペア4名、中国の1ペア2名、インドネシアの1ペア2名の計4ペア8名が、以後の試合で自国同士や強敵との対戦を避けるため、シャトルを意図的にネットに打ち込むなどして相手にポイントを与えて敗北しようとするプレイを繰り返したため、世界バドミントン連盟の選手行動規範が規定する不適切行為である「勝つための努力を怠る」「スポーツ精神にもとる、明白に有害な行為」に該当するとして、失格処分となった。
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