ゆあさはんげつ 【湯浅半月】
湯浅吉郎
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湯浅 吉郎(ゆあさ きちろう、安政5年2月16日[1](1858年3月30日) - 昭和18年(1943年)2月4日[1])は、明治から昭和戦中期にかけての聖書学者・図書館学者・詩人。雅号の半月(はんげつ)でも知られている。兄は衆議院議員を務めた湯浅治郎[1]。同志社大学、国際基督教大学の総長を務めた湯浅八郎は甥(治郎の子)に当たる。
- ^ a b c d e 「湯浅半月」『日本キリスト教歴史人名事典』849頁。
- ^ 皮肉にも閲覧料の廃止や館外貸出は湯浅が紹介したものであったが、一方で湯浅個人は、図書館員の官僚的な思考が強い日本ではアメリカのような公共図書館の運営は無理だという考え方の持ち主であり、同時に図書館の質の維持のために会員制図書館を理想としていた。このために、彼の図書館運営は理念と実践でぶれが生じ、これが批判を強める一因になったと言われている。
- ^ 平曲の一流・波多野流最後の検校であった藤村性禅の門人であり、半月による演奏が現在も音源として残されており、CD化もされている(『邦楽全曲集特選(7) 琵琶』コロムビアミュージックエンタテインメント、1995年)。半月は免許皆伝を得られるほど上達出来ずに、波多野流は1911年の藤村の死で途絶えており、同流を窺い知り得るのはこの音源のみである。
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