減少と保全
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 08:05 UTC 版)
現存する個体数は多く、栽培も行われているが、河川改修や海浜部造成のため、良好な群落は減少している。日本の環境省が作成した維管束植物レッドリストでは2012年版に至るまで掲載されていないが、絶滅種、または絶滅危惧種に指定している府県は2014年現在で1府19県に達し、本種の動向が注目されている。このうち大阪府では絶滅したとされている他、嘗て日本海側の北限とされていた長崎県対馬市佐護の群落も河川改修で消滅した。 絶滅(EX) - 大阪府 絶滅危惧I類(CR+EN) - 千葉県、神奈川県、兵庫県、岡山県、島根県、香川県、徳島県、高知県 絶滅危惧II類(VU) - 愛知県、三重県、山口県、愛媛県、福岡県 準絶滅危惧(NT) - 和歌山県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県 各自治体の条例により、天然記念物、または許可なき採集等を禁じた「希少野生動植物種」として指定される例もある。 神奈川県横須賀市天神島(県指定・1953年) 静岡県下田市大賀茂川河口(市指定・1969年) 愛知県田原市堀切(県指定・1955年) 和歌山県御坊市塩屋(市指定・1980年) 山口県萩市笠山(市指定・1997年) 香川県土庄町小部(町指定・1968年) 徳島県美波町田井川河口(旧由岐町指定・1989年) 「長崎県未来につながる環境を守り育てる条例」が指定する「希少野生動植物種」(2009年) 鹿児島県薩摩川内市川内川河口(旧川内市指定・2000年) 鹿児島県南さつま市万之瀬川河口(国指定・2008年)
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