深町章の時代
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1985年(昭和60年)6月に公開された『下半身快感マッサージ』(主演しのざきさとみ)を最後に「稲尾実」の筆名を廃し、同年9月に公開された『人妻プライベートONANIE』以降、「深町 章」と改称する。翌1986年(昭和60年)5月に公開された『ベットでギャル違い』を最後に東活での作品発表を終了し、「荻西太郎」の名も封印、以降、「深町章」名義のみで作品を発表する。 1993年(平成5年)8月13日に公開された『ニッポンの猥褻』は、新東宝映画(社長・後藤功一、設立1964年4月16日)が創立30周年を記念して製作した「好色男の波乱の一代を描く壮大な色情編」で、出演に橋本杏子、石川恵美、林由美香、岸加奈子、久保新二、清水大敬、平賀勘一、池島ゆたか、快楽亭ブラックら当時のスターを配した大作の構えであり、瀬々敬久が脚本を書き、深町はこれを監督した。2001年(平成13年)10月26日に公開された『若妻快楽レッスン 虜』は、深町が師の渡辺護の新作を企画した作品であり、深町はその後も渡辺の『喪服の未亡人 ほしいの…』(2008年4月25日公開)の企画に名を連ねている。2003年(平成15年)5月15日には、『未亡人旅館 したがる若女将』(1999年)以来、深町に脚本を提供してきたかわさきひろゆきの監督第1作『綺麗に咲いた』を製作、ENKプロモーションが配給して公開、つづいて同年10月31日には、国映が製作したかわさきの監督第2作『好色くノ一 愛液責め』にプロデューサーとして名を連ね、かわさきを映画監督として世に送り出した。2010年(平成22年)10月30日に公開された『絶倫・名器三段締め』でも製作を務め、長年、助監督や脚本家として深町に師事した佐藤吏を支えた。同年12月31日に公開された正月映画『淫行 見てはいけない妻の痴態』が、深町の最新監督作である。 監督生活40周年を迎えた2011年(平成23年)、同年度の第24回ピンク大賞で特別賞を受賞、2012年(平成24年)5月13日、銀座シネパトスでの記念上映として、現存する最古の監督作とされる『痴漢満員電車』(「稲尾実」名義、1976年)が上映された。池島ゆたかは「現役監督で100本以上撮ってるのは小川欽也さん、稲尾実(深町章)さん、浜野佐知さん、新田栄さんくらいだと思う」「ピンク全盛期の60-70年代から撮ってる人だから、現在とではピンクの年間本数も全然違う」と指摘する。久保新二によれば、深町は現在、長女と二人暮らしであるという。
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