深海怪獣 ピーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:35 UTC 版)
「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「深海怪獣 ピーター」の解説
第26話「燃えろ栄光」に登場。 ボクサーのダイナマイト・ジョーがフィリピン沖で釣り上げて捕獲し、飼育していた超深海生物。ジョーは試合の結果を予知する能力があると思っているが、万城目は単なる自己暗示ではないかと解釈している。 学名はアリゲトータス(ALLIGATORTOISE)。体内の特殊なリンパ液により温度に敏感に反応するようになり、周囲の気圧や水圧の変化で体の大きさが変わる特徴があり、水中では小さいが、上陸すると人間ほどの大きさになる。「次はお前が負ける」と予言されたジョーと共に姿をくらました後、ピエロとして働いていた彼と共に万城目たちに発見されるが、落雷で発生した山火事により数十メートルまで巨大化。万城目は海に入れば元に戻ると考え、ジョーが誘導を試みるが、海への道中にあった可燃物のガソリン入りのドラム缶を蹴飛ばし引火。炎の中に姿を消した。生死は不明。 スーツアクター:中村晴吉 ダイナマイトジョーが水槽で飼育しているシーンの小さなピーターは、メガネカイマンなどのワニの子供を撮影に使用している。 デザインは成田亨。成田は既存の生物の巨大化はデザインしないという方針であったが、カメレオンそのままの姿となっている。 ぬいぐるみ制作者はエキスプロダクション。等身大時は四足歩行、巨大化時は二足歩行と、細部のデコレートが違う(本編撮影の後に改修された)。鱗に小さな鏡を貼り付けて炎の照り返しを受けるようになっているほか、口元に髭が生え、口には巻き舌のギミックが付いている。人間大時のアップシーンにも改修後の着ぐるみを使用している。巨大化するシーンのピーターは、小型モデルを光学合成して使用している。1966年4月に多摩テックで開催された「ウルトラQ大会」で展示されたのちに、高山良策によって、『ウルトラマン』のゲスラに改造された。 火事のシーンは、東京美術センターがある丘のふもとにて消防車を待機させた状態で撮影された。 『総天然色ウルトラQ』では、放送当時のイベントで展示されていた際のカラー写真を参考に着色された。幼体の色はメガネカイマンが参考にされた。顔のアップではセット裏のベニヤの梁が映っていたが、修正されている。
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