淫行疑惑報道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 10:11 UTC 版)
2016年、前都知事舛添要一の辞任に伴う都知事選に立候補し、選挙戦を戦っている最中、7月21日発売の週刊文春にて女子大生への淫行疑惑を報じられた。報道によれば、2002年当時女子大生を別荘に連れ込み(私立大学関係者)拒む女性にキスを行い、淫らな行為に及ぼうとするも女性の抵抗にあい未遂に留まったとされ、この件が元で鳥越は大学への出入りを禁止されたという(別の私立大学関係者)。 鳥越側は発売前日の20日に事実無根であるとし週刊文春に抗議文を送付、21日に名誉毀損および公職選挙法違反であるとして東京地検に告訴し、選挙運動に集中するため会見等は開かないと発表した。一方の週刊文春側は朝日新聞の取材に対し「記事には十分自信を持っている」と述べている。 また、この件に関して週刊新潮は、13年前に被害者とされる女子大生と直接接触して証言を得ていたが、女子大生の強い希望により掲載を見送っていたことを7月28日発売の週刊新潮で報じ、さらに詳細な内容として、同女子大生が鳥越に別荘で強制的に全裸にされた内容を報じた。これを受け、鳥越側は28日に名誉毀損および公職選挙法違反であるとして週刊新潮を東京地検に告訴した。これに対し、週刊新潮側は読売新聞からの取材に対し「あきれるほかない。自身の説明責任を果たされることを願う」と述べた。 鳥越に都知事選の出馬を譲った宇都宮健児は記者会見で説明責任を果たすことを求め、根拠を自ら述べずに刑事告訴したことを批判し、「記事そのものから見て、事実無根と考えることはできません。応援に立つことはできません」として説明責任を果たさない姿勢を理由に、鳥越の応援演説に立たなかった。2016年7月31日に「開票特番 投票が終わったので言いたい事を言う放送」に出演した宇都宮は「あれだけ週刊誌で具体的な事実が出されている。彼はジャーナリストなので説明責任を果たすべきだ。『事実無根、刑事告訴』じゃ都民に対して納得のいく説明になっていない」と批判した。「安倍政権に対して民主主義を求めるなら、自分たちの運動の中で民主主義を作らないといけない」と主張している。 橋下徹は、淫行疑惑が報じられた際の鳥越の対応について「鳥越さん あれだけ報道の自由を叫んでいたのに自分のことになったらちょっとケツの穴が小さくないか?」「今回の文春なんてチョロい記事。ちゃんと釈明しなさい」と述べている。 2017年3月23日、東京地検は名誉毀損だとして訴えられていた週刊文春と週刊新潮、両誌の編集長を不起訴処分とした。関係者によると、いずれも嫌疑不十分だった。『女子大生淫行』疑惑」と題し、2016年7月に週刊文春の「2002年時に大学2年だった女子学生に強引にキスをし、ラブホテルに誘った」などと記事による名誉毀損での不起訴の決定を受けて、週刊文春は「当然の決定」と述べた。
※この「淫行疑惑報道」の解説は、「鳥越俊太郎」の解説の一部です。
「淫行疑惑報道」を含む「鳥越俊太郎」の記事については、「鳥越俊太郎」の概要を参照ください。
- 淫行疑惑報道のページへのリンク