気象庁の予報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 22:04 UTC 版)
気象庁が発表する一般向けの予報の種類には、あらかじめ決められた予報区ごとの気象状態を予報するものと、地図上を一定の大きさの升目に区切った格子ごとの気象状態を予報するものとがある。 前者の例としては、 時系列予報(3時間ごとに24時間先まで予報) 短期予報(今日・明日・明後日の予報) 週間予報(発表日翌日から7日先までの予報) 季節予報(1か月・3か月先までのおよその天気の特徴) がある。また、警報・注意報や気象情報も予報区ごとに発表される。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}以前[いつ?]は週間予報は週1回程度→後に週2回程度の発表であったが、現在は毎日発表されている。季節予報はおおむね月の下旬に3ヶ月先の予報、毎週木曜日に翌月1か月分の予報を出すことが一般的である 予報区の種類には、「全般」(日本全国)・「地方」(全国で11)・「府県」(東京都を含む、北海道は2〜3の振興局ごとに細分)などがあり、どの予報区について予報を発表するかは、予報の種類によって異なっている。 予報には、天気の予報以外に、最高・最低気温、降水確率の予報も含まれる。また、時系列予報および短期予報では、時間ごとの気温・風向風速・降水量・波の高さなども含まれる。気温や風向風速、天気などは、予報区内の代表的地点(気象官署またはアメダス観測所のある地点)における予報値が発表される。 短期予報と地域時系列予報は原則として5時・11時・17時の3回発表している。週間予報は11時・17時の2回発表している。 2008年7月28日の都賀川水難事故や2014年8月20日に発生した広島土砂災害などのように、当初発表した予報が大雨に結びつかなくても(曇り時々晴れ)、突発的に積乱雲が発達して大雨になることがある。特に「雷を伴う」が発表されている場合は注意が必要である。 後者の例としては、 天気分布予報(天気・気温・降水量・降雪量)(3時間ごとに24時間先まで予報) 降水短時間予報(1時間ごとに6時間先まで予報) 降水/雷/竜巻ナウキャスト(10分ごとに1時間先まで予報) 黄砂情報予測(6時間ごとに4日先まで予報) 紫外線情報(1時間ごとに翌日18時まで予報) 予報天気図(24時間後および48時間後) 台風情報(1時間または3時間ごとに24時間先まで、3日および5日先まで) がある。 前者(予報区ごと)に比べると、過去の解析・現在の実況の経過を見ながら、予報を示していく種類の予報が多い。長期の予測が難しいという特徴があるため、短期の予報を迅速に伝えることで信頼性が増す。 大別して、日本列島を数〜数十kmの格子で区分したメッシュを用いて予報を図で示すメッシュ形式のものと、日本列島周辺の地図上に等圧線などを示して予報を表す天気図形式のもの2つがある。 一般向け予報とは別に提供されている船舶向け予報(天気図)では、気圧・流線・風・渦度・気温・湿数・降水量などの予報を発表している。
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