民間初の宇宙飛行者
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1990年12月2日にソビエト連邦のソユーズTM-11に搭乗、宇宙ステーションミールに9日間滞在したTBSの秋山豊寛は、長期間にわたる訓練の後、世界で初めて宇宙空間に到達したジャーナリストであり、日本人初の宇宙飛行を体験した人物であるが、費用はTBSが出し、「報道」というミッションを課せられた「宇宙特派員」として派遣された。また研究機関などから依頼された科学実験も行ったことから単なる旅行者とは異なる。 予定では、日本人初の宇宙飛行として宇宙開発事業団に所属する毛利衛が秋山より先に宇宙へと旅立つ事となっていた。しかし、チャレンジャー号爆発事故の影響で毛利のフライトが延期され、結果として日本人初の宇宙飛行は民間人である秋山となった。秋山は報道以外にも睡眠実験などの科学実験に参加し、1990年12月1日に国家審査委員会から宇宙飛行士の承認を受けているが、一方で彼は民間企業のスポンサーによって宇宙飛行を果たした人間の1人であることは間違いなく、その意味で彼は日本人初の宇宙飛行士にして民間初の宇宙飛行者である。なお旧ソ連の宇宙飛行士の資格は、ロシア連邦となった現在でも有効である。イベントではあるが、2021年にISSを訪れた前澤友作はUber Eatsと共同で宇宙飛行士用の食料を配達するという「ミッション」やオールナイトニッポンへの出演を行っている。また同行した平野陽三も撮影係を担当している。 宇宙旅行用の宇宙船を操縦するために民間企業に雇用された宇宙飛行士の扱いについては不明である。2021年現在はロシアの正式な宇宙飛行士が操縦を担当している。
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