民間医療、家庭医療への波及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 05:48 UTC 版)
「湿潤療法」の記事における「民間医療、家庭医療への波及」の解説
一方で、医療現場での盛んな喧伝がマスメディアを通して一般にも(一部誤った形で)波及し、民間療法、家庭医療として広まっている側面がある。民間療法でよく喧伝されるのは次のような事項である。 従来のガーゼと消毒薬での治療をせずに、「消毒をしない」「乾かさない」「水道水でよく洗う」を3原則として行う モイストヒーリング、潤い療法(うるおい療法)などと言う謳い文句 特に、湿潤療法を適用する医療現場において使用される被覆材(ドレッシングフォーム)のうち、ドレッシング材のハイドロコロイドを利用した医療用具製品が、2004年にジョンソン・エンド・ジョンソンから「バンドエイド キズパワーパッド」が一般向けに発売されたのをきっかけに、他社からも類似製品が発売されるようになった。それらの医療用具を手軽に入手できるようになったことで、一般人にも民間療法、家庭医療として使用する機会が拡大している。創傷被覆材製品は多くの類似品が家庭医療向けにも販売されているが、他に、褥瘡分野での推進者である鳥谷部がメーカーと開発したモイスキンパッドなどがある。 なお、従来の絆創膏製品の多くは薬事法により「一般医療機器」(「副作用又は機能の障害が生じた場合においても、人の生命及び健康に影響を与えるおそれがほとんどないもの」)に指定されているが、これらのドレッシング材式の創傷被覆材製品の一部には「管理医療機器」(「副作用又は機能の障害が生じた場合において、人の生命及び健康に影響を与えるおそれがあることから、その適切な管理が必要なもの」)に指定されている。
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