死者、暴行、及び疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 23:34 UTC 版)
「エジプト革命 (2011年)」の記事における「死者、暴行、及び疑惑」の解説
アルジャジーラの1月30日の報道によれば抗議側の150人が死亡した。 1月29日には2000人が負傷。 同日、カイロにあるアゼルバイジャンの大使館の職員が帰宅途中に殺され、アゼルバイジャンは市民を逃すための飛行機を送り、殺人事件の調査に乗り出した。 2月1日には抗議側が少なくとも125人死亡。 エジプト政府の事実調査委員会の4月19日の発表によればおよそ3週間の暴動で846人が死亡した。 アメリカ・CBSテレビのララ・ローガン(en:Lara Logan)記者が2月11日(つまり政権崩壊直後)、タハリール広場でのデモを取材中に反ムバーラク派の群衆によって性的暴行を受けたと2月15日に発言している。取材陣と共に同所を取材中に、約200人の群衆が取材班や同行の警備チームを取り囲み、取材陣とはぐれたローガン記者は殴られた上に性的暴行を受けたとされる。その後20人のエジプト軍と女性グループに助けられ、取材陣と合流。2月12日に帰国している。当時広場では男性が手を繋いで女性や子供を守る姿も見られたものの、それでも男性に女性が暴言や性的嫌がらせを受けるケースがあったという。なお、彼女は2月2日にはアレクサンドリアの取材中に兵士や私服の当局によって取材妨害に遭い、翌3日にカイロで拘束。目隠し手錠された上に銃を突き付けられながら夜通しの取り調べも受けている。報道記者の権利擁護を掲げる団体「プレス・エンブレム・キャンペーン」は「殺人に等しい」と非難し、報道関係者を狙った全ての暴行事件の調査を即座に始めるよう訴えている。またエジプト在住のCNN女性カメラマンのメアリー・ロジャーズは、痴漢の被害に遭ったと証言し、別の同僚は下着をはぎ取られそうになったとも証言している。 一連の動きで、行方不明者が数百人に上っている。人権団体メンバーは「軍が拘束を続けている」と発表しているとAFP通信が伝えている。
※この「死者、暴行、及び疑惑」の解説は、「エジプト革命 (2011年)」の解説の一部です。
「死者、暴行、及び疑惑」を含む「エジプト革命 (2011年)」の記事については、「エジプト革命 (2011年)」の概要を参照ください。
- 死者、暴行、及び疑惑のページへのリンク