歴史学者石田勇治のコメント報道とは? わかりやすく解説

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歴史学者石田勇治のコメント報道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 23:02 UTC 版)

マルコポーロ事件」の記事における「歴史学者石田勇治のコメント報道」の解説

事件当時、『サンデー毎日1995年2月19日号は、小野博宣による電話取材で、東京大学助教授当時石田勇治ドイツ現代史)の次のようなコメント掲載した。 『中吊り広告見てすぐ買ったが、驚いた不正確な記述としかいいようがない』というのは、ドイツ史専門石田勇治東大助教授。『タネ本はすぐ分かるロンドン出版された『ロイヒター・レポート』という本で、これはネオナチバイブル。『マルコ』では欧米論争になっているように書いているが、歴史研究立場からすると論争などまるでない。ヒトラー虐殺指令書がないとか、ドイツ国内に『絶滅収容所』がないというのは本当です。しかし、筆者西岡)の発想とはまるで逆に、『命令文書がなかったから虐殺はなかった』ではなく、『命令文書がないのにあれだけ虐殺があったのはなぜか』という研究数多くされている。また、サイクロンBに関する研究もたくさんあり、十分殺傷能力があるとされている。ドイツでは保守派学者でも『ガス室はなかった』とは言っていない。史実反することですから。』 この石田コメント対し木村愛二は、石田自身が「タネ本」とされるロイヒター報告読んでもいないし、入手してさえもないと語ったして、自著の中で批判している。 『サンデー毎日』(2・19)も『マルコ記事の評価簡単な電話取材ごまかした。「『中吊り広告見てすぐ買ったが、驚いた不正確な記述としかいいようがない』というのは、ドイツ史専門石田勇治東大助教授。『タネ本はすぐに分かるロンドン出版された「ロイヒター報告」という本で、これはネオナチバイブル後略)』」 本人直接たしかめたところ、『ロイヒター報告そのもの読んでいるどころか実物見てもいない。ドイツ語見直し論批判本の名を二つ挙げたけだった。こんなズサン肩書きだけの談話記事で、西岡が「ネオナチバイブル」を引き写し作文したのような印象作りだされているのだ。石田はさらに、「歴史研究立場からすると論争はまるでない」としているが、論理矛盾はなはだしい。本人が「二冊持っているドイツ語の本そのものが、論争存在立派な証明である。論争とは、権力御用学会公認公開論争だけを指すのではない。 石田その後木村批判には直接答えることはせずに『ジャーナリズム歴史認識』(凱風社、1999年)や『過去克服 ヒトラー後のドイツ』(白水社2002年)といった著書で、戦勝国によるニュルンベルク国際軍事裁判だけでなく、戦後ドイツ司法当局が現在も続けている「ナチ裁判」、とくにアウシュヴィッツ収容所重大犯罪謀殺罪)を裁いたフランクフルトでのアウシュヴィッツ裁判紹介しホロコースト動かぬ事実であるとした。 また石田は、上記ジャーナリズム歴史認識』に「アウシュヴィッツ=ビルケナウ絶滅収容所史料から」を寄稿して木村西岡問題視するアウシュヴィッツ基幹収容所跡地ガス室歴史説明したうえで、ガス室存在を示す当時史料を詳しい説明とともに掲載した

※この「歴史学者石田勇治のコメント報道」の解説は、「マルコポーロ事件」の解説の一部です。
「歴史学者石田勇治のコメント報道」を含む「マルコポーロ事件」の記事については、「マルコポーロ事件」の概要を参照ください。

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