歴史・主な計画とは? わかりやすく解説

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歴史・主な計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:07 UTC 版)

地球外知的生命体探査」の記事における「歴史・主な計画」の解説

1959年科学雑誌Nature』上にジュゼッペ・コッコーニ(英語版)とフィリップ・モリソン初め地球外生命体言及する論文発表。その論文で「地球外文明社会存在すれば、我々は既にその文明通信するだけの技術的能力持っている」と指摘した。またその通信電波通して行われるだろうと推論し当時学界衝撃与えこれを契機として地球外文明探査始まった1960年世界初電波による地球外知的生命体探査であるオズマ計画が行われた。この計画アメリカ天文学者フランク・ドレイクによって提案されたもので、ウェストバージニア州グリーンバンクにあるアメリカ国立電波天文台18フィート望遠鏡にて実施された。オズマ計画では生命宿すような惑星を持つのに相応し大きさ恒星のうち、地球から近いものとして2つ恒星選びこれを対象とした。選ばれたのはくじら座τ星(12光年)およびエリダヌス座ε星(11光年)である。ドレイクらはこれらの星に電波望遠鏡を向け、1,420MHzの電波宇宙でもっとも多く存在する水素の出す電波)で地球向けて呼びかけ信号送られていないかどうか調べた電波30日間実際に受信試みたのは150時間)にわたり観測されたが、文明痕跡みなされる信号得られなかった。フランク・ドレイク銀河系内にどれだけの知的文明存在する見積もるドレイクの方程式提唱したことでも知られている。なお、「オズマ」の名はライマン・フランク・ボームの『オズの魔法使いシリーズの主要登場人物で、作者オズマ姫が住むオズの国無線通信試みたという話に由来している。 1971年には1,000基の電波望遠鏡連携させることで、地球外からの電波信号探査を行うという「サイクロプス計画」(サイクロプスとはギリシャ神話登場する一つ目巨人である)がNASAによって計画されたが、資金目処立たず頓挫した1977年にはオハイオ州立大学ビッグイヤーによって、いて座方向から「Wow! シグナル」の通称知られる強い電波受信された。有意信号可能性指摘されたが、その後の観測では同様の電波受信されていないオズマ計画以降、OZAP、MANIA旧ソビエトロシアのOSETI)、セレンディップ計画英語版)、SUITCASE SETISENTINELBETAカール・セーガン参画したMETAフェニックス計画など21世紀初頭までに約100プロジェクトが、アメリカ中心に各国実施されている。2007年からは、SETI研究所アレン・テレスコープ・アレイ (ATA) による観測が行われている。2010年には、オズマ計画50周年記念世界合同SETIドロシー計画実施された。

※この「歴史・主な計画」の解説は、「地球外知的生命体探査」の解説の一部です。
「歴史・主な計画」を含む「地球外知的生命体探査」の記事については、「地球外知的生命体探査」の概要を参照ください。

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