檀林法類本末関係とは? わかりやすく解説

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檀林・法類(法縁・法眷)・本末関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 15:53 UTC 版)

日蓮宗」の記事における「檀林法類法縁法眷)・本末関係」の解説

日蓮入滅後、教団六老僧中心にして拡大していったが、師弟繋がりによって浜門流日昭)、池上門流日朗)、四条門流日像)、六条門流日静)、身延門流日向)、富士門流日興)、中山門流日常)などの門流にわかれ、たがいに異なった秘伝法門相続しときには門流対立から分派もみられた 。 江戸期に入ると僧侶養成機関として各地檀林創設された。檀林講堂高台地に立てられ学寮谷間立てられたが、飯高地方では「谷」を「サク」と呼ぶところから、「谷名(さくめい)」が学寮異名となった 弟子はその師匠出た学寮に入るようになり、学系固定するにつれ、ある寺の住職はどの学寮出身者に限るとか、修行階梯による出世寺格定まり、寮ごとに「持ち寺」「出生次第」「出世寺」が固定し、「法類」(法縁法眷とも)制度確立されていったこのようにして従来からあった門流意識に、新たにできた学系意識加わり法類制度きわめて強固なものになっていった 。 檀林は、明治5年(1872年)、太政官政府による学制日本最初近代的学校制度)の制定公布にともない相次いで廃止された。また昭和16年(1941年)、旧日蓮宗顕本法華宗本門宗は、三派合同により対等合併して新「日蓮宗」として再編行った際、本末制度解体法類関係も解消し行政府としての宗務院本山かわって住職任免行い、宗費課金徴収するなど、組織制度大幅にあらためた。しかし長年つちかわれてきた本山法類関係は完全には払拭されず、各法類とも法類内の結束をはかり、現在でも住職移動基本的に法類内部だけでおこなわれている 。 総本山━┓大本山━╋━┳━中本寺━┳━小本寺━━末寺③本 山━┛ ┗━末寺① ┗━末寺末寺①---直末(じきまつ) 末寺②---又末(またまつ) 末寺③---又末末またまたまつ) 孫末-----ある寺院からみて、末寺のさらに末寺統属関係が2段はなれている寺院直門-----ある寺院からみて直接統属関係をもつ末寺 近松-----ある寺院からみて徒歩半日以内の距離にある末寺末-----様々な事情により統属関係を有するようになった末寺 触頭-----江戸時代江戸市中にあって幕府と各門流との窓口役割課され寺院

※この「檀林・法類(法縁・法眷)・本末関係」の解説は、「日蓮宗」の解説の一部です。
「檀林・法類(法縁・法眷)・本末関係」を含む「日蓮宗」の記事については、「日蓮宗」の概要を参照ください。

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