権藤家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:47 UTC 版)
「エール (テレビドラマ)」の記事における「権藤家」の解説
権藤茂兵衛(ごんどう もへえ) 演 - 風間杜夫 裕一の伯父でまさの兄。川俣町にある銀行を運営している実業家。 非常に厳格な人物で、子供に恵まれず、裕一か浩二のどちらかを養子に迎えたいと熱望しており、裕一が音楽の道を進むことには猛反対していた。 その一方では、病弱で子供に恵まれない妻を決して見捨てず最期まで庇い続け、川俣銀行が人手に渡った時には全行員の再就職先を世話するなど、人情家の一面もある。 裕一が家族・親戚一同の猛反対を押し切って上京し、数年ぶりに帰省した時には、川俣銀行はすでに人手に渡っており、彼自身は自由の身になって陶芸を趣味にしている。実は彼自身も両親の命令で否応なく家業を継いだ身であり、裕一が帰省した時には本当は陶芸家になりたかったと告白し、裕一と妻の音を応援する意味を込めて、見た目の区別がつかない手作りの夫婦(めおと)茶碗を送った。 福島民友は、川俣銀行の頭取を務めた七代目武藤茂平(1872年 - 1949年)がモデルと報じている。 なお、モデルとされる武藤はドラマと違い子宝に恵まれており、中々子供が出来ない古関家では一時武藤家から養子をもらうことも考えており、その矢先に裕而が産まれて立ち消えになったという経緯がある。また、実際の武藤の妻は武藤より後年まで生きている。 権藤源蔵(ごんどう げんぞう) 演 - 森山周一郎 まさ、茂兵衛の父で裕一の祖父。川俣銀行の創立者であり、一代にして福島有数の資産家になった実業家で、茂兵衛も彼には頭が上がらない。 子供の頃の裕一は彼を大好きだったが、彼の方は裕一を権藤家の跡継ぎとして可愛がっていただけで、事業のためには家族を犠牲にすることも厭わない冷酷な一面を持つ。 病弱で子供に恵まれない茂兵衛の妻を快く思わず、早く妻との縁を切って別の女性と再婚するよう茂兵衛に迫っていたが、それだけは茂兵衛も最後まで同意しなかった。 裕一が川俣銀行に就職し、権藤家の跡継ぎとして修行中の矢先に、病気で他界した。 なお、演じた森山周一郎は放送翌年の2021年2月8日に他界(86歳没)、本作が生涯最後の仕事となった。 権藤八重(ごんどう やえ) 演 - 三田和代 まさ、茂兵衛の母で裕一の祖母。裕一が子供の頃には源蔵と共に裕一を可愛がっていたが、それはあくまでも権藤家の跡継ぎとしてに過ぎなかった。 源蔵の死後、裕一が作曲コンクールに入賞してイギリス留学の権利を獲得したことを知った時には、茂兵衛と共に苦々しく思っていたが、留学しても裕一は必ず挫折して帰ってくるものと予想し、裕一に音楽を諦めさせる目的で、あえて裕一の留学を認めた。 その後、世界恐慌の影響で裕一の留学が取り消された時には、茂兵衛と共に喜んでいたが、それと同時に裕一を将来の跡継ぎを作るための中継ぎにしか見ていないことを偶然にも裕一に聞かれてしまう。その後の消息は語られていない。 権藤絹子(ごんどう きぬこ) 演 - 村上里美 茂兵衛の妻で裕一の伯母。10年間寝たきりで、裕一を養子に迎える原因になった。 ノベライズでは裕一の上京後に亡くなったが、夫・茂兵衛には最期まで愛された。 女中 演 - 玉りんど 権藤家の女中。
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