楽譜・音源データ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 14:00 UTC 版)
楽譜はヤマハの関連会社ヤマハ・ミュージック・メディア (YMM) が独占的に提供している。情報雑誌の「月刊エレクトーン」には最新のヒット曲が(数ヶ月遅れで)数曲掲載されている。1990年代にはkmpも登録商標の許諾を得て発売していた。 楽譜の表記はペダル鍵盤がある分3段用意されている。基本的に譜面はピアノ譜と同等であるが、レジストリメモリーの移動タイミングの表記などヤマハ独自の仕様が数多く存在するため、別途知識が必要となる。 月刊エレクトーン掲載曲やYMM発売の一部曲集の音源に関しては、特約店に設置してある「Muma」を利用することで有償で入手可能である。ステージアではMumaの他、PCブラウザーやダイレクトコネクション機能を介して「Electone Station」のデータ販売(ダウンロード販売)サイトで購入し、USBメモリ・スマートメディアに保存(ムーブ)する手段も存在する。 先代のELシリーズ向け曲集には音源データの入ったフロッピーディスクが同梱されていることが多かったが、STAGEAシリーズが主流になってからの曲集は基本的には楽譜のみで、前述の手段を利用することでELシリーズまたはSTAGEAシリーズのレジストレーションデータを購入するように改められている。 また、曲集によりSTAGEAシリーズのみ対応のもの、STAGEAシリーズ・ELシリーズ両方に対応のものがある。 曲集付録・mumaやダウンロード販売で購入した各種メディアの楽曲データには独自のコピープロテクトがかけられており、これを改ざんする等してコピーを行った場合はバックアップ等の私的利用であっても著作権法に抵触する。スマートメディアではIDと関連づけされたSCMSによりファイルに手を加えると再生不能となる。PCで購入した楽曲は「Musicsoft Downloader」という専用ソフトを介して、PC内に一時保存されたデータをUSBメモリやスマートメディアへムーブする形態となっており、これ以外の手段(エクスプローラを用いてファイル操作を行う等)ではファイルが破損する仕組みとなっている。 曲集に付属のFDのデータが経年劣化などの理由で消失した場合、YMMでは発売から一定期間は現品送付と実費負担を条件にFDの交換に応じていた。但し発売から相当年数経過(概ね2000年以前)の作品では対応していないため注意が必要であった。 なお、現在はフロッピーディスクの生産終了に伴い、FD商品販売も2013年12月末に終了している。 ELシリーズ用のレジストレーションデータは、別売のMDR-5を接続し、FD→MDR-5変換を行ったり、MDR-5用データを購入する等して、USBメモリを用いるように改められたが、2016年6月を持ってデータ制作が終了となった。
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