森の環境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 21:44 UTC 版)
瀬戸市の南東部の豊田市との境界付近の矢田川の支流である山口川の源流部に位置する。南側の豊田市の境界稜線上には物見山(標高327 m)があり、その尾根は東海自然歩道がある猿投山へと続いている。愛知万博後周辺では宅地開発や国道248号などの道路整備が行われている。周辺山麓には南山大学(瀬戸キャンパス)名古屋聖霊短期大学、愛知工業大学のキャンパスがある。西側の山間部を東海環状自動車道の猿投山トンネル(豊田藤岡ICとせと赤津ICとの間にある全長4,310 mのトンネル)が貫通する。西山麓には愛知環状鉄道・愛知環状鉄道線と国道155号が通っている。 北西側は砂礫層の地質でアカマツやシダ植物のコシダなどが生育している。海上の森には120箇所以上の小さな湿地があり、シデコブシが点在している。南東側は花崗岩地質で風化した土壌にコナラ、アベマキなどの落葉広葉樹林が生育し、スギ、ヒノキなど針葉樹林の植林地となっている。 2006年(平成18年)3月24日に海上の森の西部の区域が「愛知県自然環境保全地域」に指定(127.85ha)された。その地域内に、特別地区として篠田川、四ツ沢北東部、屋戸川・寺山川の3か所が指定(48.60ha)され、その地区内に生態系保護区域が「野生動物保護地区」(10.94ha)として指定されている。2006年(平成18年)4月1日に「あいち海上の条例」が施行された。 秋には遊歩道周辺でソヨゴの赤色の実、ムラサキシキブの紫色の実、クリや柿の実などもが見られる。また遊歩道ではウグイス、キセキレイ、コゲラ、シジュウカラ、ムクドリ、ヤマガラなどの野鳥やギフチョウとムササビなどが見られる。ニホンカモシカが出没することも稀にある。ツキノワグマが出没することも稀にある。
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