未来技術遺産とは? わかりやすく解説

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未来技術遺産

 東京上野にある国立科学博物館は、先進科学技術に基づき開発された、未来に残すべき製品を「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)として登録する制度スタートしましたこのほど第1回の登録資料として23件を選定10月9日所有者への登録証授与式行いました。同博物館は「次世代継承していく上で重要な意義を持つ資料および国民生活社会・経済文化あり方顕著な影響与えた資料保存と活用を図るのが狙い」と同制度設けた理由説明してます。
 選ばれたのは1910年から97年にかけて製造され製品日本現存する最古の特別高圧変圧器所有者東芝)、戦艦搭載されボイラー呉市)、世界最大出力誇ったモールス信号通信施設刈谷市)、日本初大型舶用ディーゼル実験機関(船の科学館)、戦後初め設置され火力発電タービン東京電力)、超LSI量産に道を開いた露光装置ニコン)などで、いずれもわが国産業発展多大な貢献しました
 また、私たちの生活にかかわる身近な製品選ばれました。世界初無線電話機(日本郵政)、日本初ナイロン紡糸機(東レ)、乾電池普及前に使われていた湿電池パナソニック)、自動販売機普及きっかけとなった噴水飲料用自販機ホシザキ電機)、世界初のオール・トランジスタ電子式卓上計算機「コンペット」(シャープ)、電卓一気普及させた「カシオミニ」(カシオ)、VHS方式家庭用ビデオ1号機日本ビクター)など、私たちの生活に大きな影響与えた製品並んでます。
 同博物館によると、選定基準は①国際的に見て日本の科学技術発展独自性を示すもの②国民生活発展新たな生活様式創出顕著な役割果たしたもの③日本経済の発展国際的地位の向上に顕著な功績のあったもの④失敗事例から科学技術継承を図る上で重要な教育的価値のあるもの―など。選定されると、所有者に登録証を交付、同博物館ウェブサイト公開されます。今後、年1回50程度登録していくとしています。

(掲載日:2008/10/27)


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