朝鮮総連本部ビル買収
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 14:19 UTC 版)
「最福寺 (鹿児島市)」の記事における「朝鮮総連本部ビル買収」の解説
かねてより池口は朝鮮労働党幹部より、総連中央本部の土地と建物が第三者に渡らないよう要請を受けていた。 2013年3月26日、最福寺は競売にかけられた在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)本部ビルを45億1,900万円で落札した。売却基準価格は約26億6800万円であった。最福寺が落札したのは東京都千代田区にある朝鮮総連中央本部の土地約2,390平米と地上10階、地下2階建てのビル。 これについて池口は、応札が北朝鮮政府高官(最高人民会議幹部)からの要請に基づくものであり、落札後には同土地・建物を朝鮮総連に貸与する予定であると報道されたが、2013年3月26日の落札直後に行った会見では「国が北朝鮮に制裁を行っている。国の許しがあれば、(朝鮮総連が新たに本部とする)次の場所が見つかるまで、いてもらってもいいということです。基本的には、私は出ていってもらおうと思っている」と発言している。 最福寺は入札時に保証金として5億円を裁判所に供託した。買収に必要な資金は寄付や融資で賄うとしていたが、落札後に、金融機関との交渉が融資を断られたり想定より高い金利を提示されたりして契約に至らないなど、問題が発生していることが4月25日報道された。融資金額は50億円を予定していた。 5月9日になり、前月から交渉していた大手ゼネコンの関連会社が最福寺に落札代金を融資することを決定し、契約書が作成されたが、振込みがなされなかった。 企業側は融資の意向を撤回しておらず、企業側の資金が寺の口座に振り込まれる段階でストップが掛かったことが明らかにされた。契約違反であるので訴訟もできるが、最福寺側が「借入先の会社に迷惑がかかると判断」し、購入計画を断念した。これにより5億3400万円の保証金は没収された。 5月10日午後、池口法主が神奈川県江の島の別院で記者会見を開き一連の経緯を説明した。会見では「何らかの圧力があった」と述べた。また池口法主の退席後に会見を行った秘書の男性も同じようなことを述べた。 これらの主張に対し、菅官房長官は10日の会見で「圧力は100%ない。それと同時に午前中にも質問があったので、金融庁にも確認させました。『そうした事実は全くない』ということです」と述べた。 12月、10月に朝鮮総連本部ビルを50億1000万円で落札したモンゴル系企業「「アバール・リミテッド・ライアビリティー・カンパニー」が資金調達ができず、最福寺の池内恵観法主に会って融資を打診したが、断られたと報道された。
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