有人型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:34 UTC 版)
「メタルギア (架空の兵器)」の記事における「有人型」の解説
別名「汎用換装二足歩行戦機・有人改造型」。 工作員であるパス・オルテガ・アンドラーデ (パシフィカ・オーシャン)により有人機へと改造されたメタルギアZEKE。本来のZEKEは搭乗員が乗ることを想定しておらず、メンテナンス及び緊急時用の簡易コックピットがある程度(使用時には悪用を防ぐため核関係の機能は操作不能になる)で、本格的な操縦機器も存在しないが、パシフィカによりかなりの改修が行われ、核発射を含む完全な操作機能を持ったコックピットを有している。後に発覚したことだが、劇中で頻発したザドルノフの脱走劇は、この改造を完了するまでの時間稼ぎであった。しかし、マシンマキシマムで設計されたZEKEを有人機へ改造するのには無理があったらしく、巨大な二足歩行機の戦闘行動によって生じるG緩和のため、コックピット内に注水を行う機構を採用している。そのため操縦には潜水用の装備を必要とし、潜水可能時間がそのまま操縦可能時間となる(ただし、酸素自体は外部から空気を供給する方式のため、かなり長時間の潜水が可能となっている)。この機構を採用しているのは本機のみである。 本性を現したパシフィカがMSFから強奪、カリブ海のマザーベースから合衆国東海岸への核攻撃を敢行しようとする。これを阻止しようとするビッグ・ボスと死闘を繰り広げるが、最後は暴走によって機体が制御不能となりコックピットが爆発、同時にパシフィカは機体外に投げ出され海へと転落した。事件後、再びZEKEが盗み出された時の事を考えたヒューイが、対ZEKE戦の模擬戦を提案し即決定となる。その後、本機がそのまま実戦配備されたかは判っていない。 パシフィカ曰く、メタルギアは「元来人の操るべきもの」であり、初めからその設計で開発されたメタルギアの登場は、TX-55を待つことになる。 ノベライズ版では緊急時には有人操作が可能な仕様に最初からなっていたが、本機が強奪された場合を想定して有人操作の場合は外部から核発射装置をロックできるようにしていたという設定に変更されている。パシフィカはその装置を解除して乗っ取り、その後はゲーム版通りの展開になる。ただし核発射装置の解除だけなので、ゲーム版でのような大幅な改造をする必要はなく、パシフィカ1人でも行える現実的な改造で比較的短期間で完了している。
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