旧・神戸阪急ビル東館とは? わかりやすく解説

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旧・神戸阪急ビル東館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 15:06 UTC 版)

神戸三宮阪急ビル」の記事における「旧・神戸阪急ビル東館」の解説

1936年阿部美樹志設計ならびに竹中工務店施工により完成した鉄骨鉄筋コンクリート造地上5階屋上上がる階段室部分含めると6階)+地下1階商業施設である。 「駅と軌道取り囲むようにビルがある」というよりは「ビルの1フロアに駅と軌道貫通している」という意匠であった表通りフラワーロード面する軌道開口部トンネル出入り口形状半円形状)となっており、また、建物全体異人館旧居留地抱え神戸玄関口にふさわしいヨーロッパ建築思わせるデザインであったことから、「阪急電車出てくる(吸い込まれる)城」と言われ、その威容神戸港やその港外停泊している船の甲板からでも眺めることができたことなど、神戸税関並んで当時神戸シンボル存在建築物であった1995年阪神・淡路大震災で、戦後増築され部分映画館阪急文化」のフロア崩壊はじめとして建物随所おいてに亀裂発生した。それでも建物自体概ね原形とどめていたが、1995年2月昼夜突貫作業にて軌道支え構造部分のみを残してすべて解体された。解体理由は、鉄道早期復旧優先するためと言われている。もちろんそれは事実ではあるが、他の理由として、この時点で、このビル自体が既に築60年差し掛かって老朽化していたことも挙げられる。即ち、復旧によって使い続けていたとしても、やがて解体をする際には、建物の構造上、電車運休する必要も考えられたため、被災により電車運休せざるをえないこの時期解体したのは妥当であった、と評価するのである一方で当時を知る沿線住民には、今でも往時神戸阪急ビル東館復元を望む声は多く根強い。ただし、電車運休せずに復元するのは、現在の技術コスト阪急神戸高速ダイヤ調整等を勘案する極めて難しい。 なお、沿線住民の間では、神戸阪急ビル東館が「阪急会館」と呼ばれることも少なくなかった。これは、震災前神戸阪急ビル東館にあった三つ映画館阪急シネマ阪急会館阪急文化)のうちの一つの名称であるが、「新聞会館神戸新聞会館)」・「国際会館神戸国際会館)」などとともに親しまれた。それゆえ震災後仮設建造物にて営業していた映画館の名称には、阪急シネマではなく阪急会館」が採用された。 しかし震災後仮設建造物の状態が長く続くうちに、神戸阪急ビル東館をさして「阪急会館」と呼ばれることも少なくなってきた。代わりに阪急三宮」あるいは「阪急」とのみ呼ぶようになっている。これは、震災前神戸阪急ビル東館先述の「ビルの1フロアに駅ならびに軌道貫通している」という意匠のとおり駅よりもビル象徴的であった一方で震災後神戸阪急ビル東館は「阪急三宮駅高架下」つまり駅に付属する建物というイメージ強いために、人々認識変遷したとみることができる。さらに、映画館阪急会館」も、1946年から震災経て続けてきた営業2007年5月22日をもって終了となり、当ビル代名詞でもあった「阪急会館」は名実ともに姿を消した

※この「旧・神戸阪急ビル東館」の解説は、「神戸三宮阪急ビル」の解説の一部です。
「旧・神戸阪急ビル東館」を含む「神戸三宮阪急ビル」の記事については、「神戸三宮阪急ビル」の概要を参照ください。

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