日本国外におけるパチスロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 13:56 UTC 版)
「パチスロ」の記事における「日本国外におけるパチスロ」の解説
パチスロは日本国内だけではなく国外にも存在する。これらは基本的に日本で開発された台を利用したものである。そのまま利用していることもあれば何らかの改造を受けている物もあり、台湾等の一部ではあるが完全にオリジナルの機種が存在することが確認されている。 韓国では、ソウル市内を中心に多数の店舗が存在していた。説明書きなどはハングルに直されている場合もある。機種は古いものでは『大花火』、新しいものでは『ヒデキに夢中!!』まで確認されている。店の規模は40-50台程度のところが多く、ほとんどの店は韓国の法律に照らすと不法営業である。貸しコインは1万ウォン(約750円)で90枚貸してくれ、交換するときは100枚で1万ウォン分の商品券をくれる。そのまま使えば1万ウォンは1万ウォンだが、現金に(それなりに堂々と)変えてくれるお兄さんを通すとそこから更に10%引かれるので、交換率で言うと6.3枚交換程度になる。 2006年末に「韓国版パチンコ機」ともいえるメダルチギが非合法化されたため姿を消した。 北朝鮮では、平壌市にあるボウリング場「平壌ゴールドレーン」の中にもあり、日本と同様景品と交換できる。モンゴルでは、ウランバートル市内で数店舗が営業を行っている。 台湾では、台北市など除いた一部の地域に電子遊技場(ゲームセンター)においてビデオスロット、バカラ等とともにメダルゲームの一種として運用されている。中には日本のパチンコ、パチスロを専門に設置し日本のパチンコ屋顔負けの営業を行う大規模店舗も存在する。現金への交換は法律で禁止されているが、景品への交換については合法とされており再プレイを目的とした特殊景品への交換が可能。しかしながら現実問題として特殊景品から現金への換金を行う店舗が後を立たず、度々摘発が行われている。 台湾のパチスロの市場規模は日本に次いで大きく、2018年に入りエマ (企業)がめんそーれ及びイミソーレ30を台湾向けに再販を行う他、台湾バージョンと謳う特殊な基盤の販売を開始した。 日本国内のパチスロは5号機に移行したため、4号機以前のパチスロ台は2007年秋までに撤去されたことにより、一部業界関係者は「海外のカジノ等で、日本人客を対象に旧式のパチスロ機による営業を行うところが増えるのではないか」との声もある。ただし、同一のゲーム性のままでカジノに設置することが不可能な国や地域も多い。例えば、ラスベガスなどではスロットマシンにストップボタンを設置することが出来ない。 日本国外では、日本における保安通信協会(保通協)や公安委員会による検定制度に相当する制度が存在しない、あるいは制度が存在しても検定基準が異なるといった理由から、台に改造が加えられゲーム性が当該機種本来のものと異なる(いわゆる「裏モノ」化している)可能性があり、各国においてパチスロを打つ場合は注意が必要である。 アルゼやIGTやエマ (企業)は、一部パチスロ機の海外バージョンを正式発売している。ただし、デザインはパチスロと同じだがゲーム内容はスロットマシンのものとなっているものや台湾仕様として日本で販売されていた機種とは異なった挙動を示すものもある。アルゼは、かつてはパチスロ筐体と同じ筐体(ただし、沖縄仕様のアップライト型)からストップボタンを除去した筐体を使用していたが、現在は海外ではオリジナルの筐体を使用している。
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