日本国外におけるスクールカースト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 09:26 UTC 版)
「スクールカースト」の記事における「日本国外におけるスクールカースト」の解説
「スクールカースト」の語は和製英語であり、またその概念も国外で直接に通用するものではないが、学校における生徒間の人気度に着目した研究は北米を中心に積み重ねがある。 小原は、スクールカーストに近しい概念として、米国のクリーク(clique)およびクラウド(Crowd)を挙げた。小原は2015年の米国の社会学者Milnerの研究をもとに、クリークの上下関係の人気に基づく自己準拠的な性格、グループ間の上下関係、グループの閉鎖性がスクールカーストに共通するものであるとして、米国のクリーク研究の成果は日本のスクールカースト研究に応用が可能であろうとした。一方、北海道大学の水野君平はピア(peer group)・クラウドの研究はスクールカーストの研究と類似点も見られるが、クラウド研究が学級内の実在集団を対象とはしていない点や、学級ごとのピア・クラウドの多様性やその研究方法がスクールカースト研究と異なることから、ピア・クラウドの研究知見をスクールカーストに直接用いることは難しいとした。 小原、水野ともに、生徒間の人気度の序列について、北米以外ではほとんど研究例が見られないとしている。 「青年期のクリーク(英語版)」、「青年期のクラウド(英語版)」、および「ピアグループ」も参照
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