日本の銅剣とは? わかりやすく解説

日本の銅剣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 04:21 UTC 版)

銅剣」の記事における「日本の銅剣」の解説

日本における銅剣は、弥生時代初期大陸より伝来といわれている。伝来時の銅剣は、細身で鋭いデザインである。日本考古学では初期のもの武器として考えられ巨大化した後期のものは祭器考え傾向がある。もっともギリシア青銅武器発展過程を見る限り青銅硬いかわりにもろく、細く鋭いデザインでは壊れやすくなってしまい、実戦使用するならば逆に巨大化打撃によって相手ダメージ与え方向進化する考えるのが妥当である。 その後日本でも銅剣鋳造技術発達させ、弥生時代通じて盛んに製造されたが、すぐに鉄剣伝来した大陸朝鮮違って到来時期的な差が少ないため、銅剣戦場使用されていた時期比較的短いとされる。また国産化のほうが早かった。そのため鉄剣主流になってからは、銅剣次第に主に儀式使用されていった考えられている。 弥生時代青銅器としては銅鐸著名であるが、これが近畿地方から多く発見される祭器であるのに対し銅剣九州地方中国・四国地方などに特に濃密分布する儀式などで使用されるにつれ大型化したもの考えられ、形も徐々に変化した。現在では、作成時期により3種類に分けて初期は「細形」、中期が「中細形」、後期が「平形」と編年分類されている。種類としては、有柄銅剣ゆうへいどうけん)や金色銅剣こんじきどうけん)などもある。 滋賀県の上御殿遺跡出土した双環柄頭短剣は、中国華北内モンゴル分布するオルドス式銅剣似ており、朝鮮半島での出土例は無いことから、中国から日本海ルート流入した可能性がある。

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