日本における中華料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:25 UTC 版)
「日本の中華料理(英語版)」も参照 日本において中華料理は日常・あるいはハレの日の食事の選択肢の一つとして定着しており、在日華人・華僑の調理師だけでなく、いわゆる町中華が日本中にあることからも示されるように、現地日本人の調理師も多数存在している。日本の中華街のほとんどは広東系といわれ、唯一、長崎新地中華街のみが福建系とされてきたが、近年は中国東北部など、各地からの移住者が増えている。旧満州からの引揚者の影響もあって、中国東北部に由来する料理(焼き餃子など)もかなり浸透している。また、日本では四川省出身の料理人陳建民がNHK「きょうの料理」に出演しレシピを公開していた事もあり、エビチリ、麻婆豆腐、担担麺などの四川料理が広く浸透している。日本人の好みに合わせたアレンジが施されているため、外食のみならず、家庭料理としても広く普及しているラーメンやエビチリ、酢豚、八宝菜、麻婆豆腐なども、中国のものとは異なる場合が多い。沖縄料理においても、沖縄地方の歴史的背景から中国との関わりが深く、ラフテー(東坡肉(トンポーロー)が元祖か)のような豚肉料理やチャンプルーといった庶民的な豆腐と野菜の炒め物など、「沖縄化」された中華料理が多くある。 中国本来の本格料理店のイメージを出すため、中国料理(または地域名をつけて「広東料理」、「上海料理」、「北京料理」、「四川料理」)と称する料理店もある。 NHKの放送用語委員会では1973年(日中国交正常化の翌年)より、原則として「中国料理」としているが、これまでの流れと世論調査の結果から、「中華料理」の使用も認めていく可能性も示している。
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