方言における敬語表現とは? わかりやすく解説

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方言における敬語表現

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:09 UTC 版)

敬語」の記事における「方言における敬語表現」の解説

現在、各地方特有の敬語は、共通語敬語置き換えられたり、階層社会変化によって使われなくなったり(例:旧城下町士族言葉)、有力な地域方言敬語周辺地域影響及ぼしたり(例:名古屋弁「みえる」の岐阜県への伝播)するなど、様々な変化起こしている。場面応じた使い分け方言共通語敬語共存している地域もあり、例え近畿地方では、高い敬意を表す尊敬語「なはる」「お・・・やす」や丁寧語「だす・おます」「どす・おす」は共通語敬語押され衰退したが、くだけた場面で多用される軽い尊敬語「はる」は共通語敬語置き換えられないため、依然広く用いられている。 日本語敬語(あるいは待遇表現)の運用には地域差がある。大まかには、東日本では旧城下町など特定の地域階層中心に敬語発達し改まった場面限って用いることが多いのに対し西日本では幅広い地域階層敬語発達し改まった場面だけでなくくだけた場面で日常的に用いる。福島県から静岡県にかけての太平洋側紀伊半島南部伊豆諸島八丈島除く)などは敬語をあまり用いない「無敬語地域であるが、東京周辺だけは敬語発達していて言語島をなしている。これは中世から近世にかけて上方から江戸敬語移入されたためであり、現在でも「お寒うございます(×お寒くございます)」「ありません(×ありましない)」などにその名残見られる東京含め現代多く方言では絶対敬語から相対敬語へ移行しているが、近畿地方などでは絶対敬語傾向残っており、身内敬語も盛んである。 琉球語でも敬語表現発達している。沖縄方言における敬語もしくは謙譲語表現の例として、士族階級における「姉妹」という意味の「うない(おなり)」が「うみない(おめなり)」、「兄弟」という意味の「いきー(えけり)」が「うみきー(おめけり)」になるなどの呼称語形変化挙げられる

※この「方言における敬語表現」の解説は、「敬語」の解説の一部です。
「方言における敬語表現」を含む「敬語」の記事については、「敬語」の概要を参照ください。

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